2011年12月28日 from 食べ物の本
ホテルのライブラリーにある写真集の背表紙を観ていたら、「緑と水のおくりもの 大山ターブックヮ」という不思議なタイトルが。不思議に思ったのは、大山という日本語とターブックヮという、知らない響きが混在しているからだ。引き出してみたら、里芋畑のような表紙。そこではっと気がついた。これは沖縄の田芋だ!ということは、「ターブックヮ」とは、田圃のことではないか。
表紙をめくり、ぱらぱらと観ていくと、実に素晴らしい写真で構成された、沖縄特産の田芋(ターンム)産地の写真集だった。大山というのは宜野湾市の地域名で、豊かな湧水に恵まれた一大田圃ゾーンだそうだ。以前から田芋にとても興味があったのでむさぼるように読んだ。うん、この写真集は絶対に買う。何より著者の伊佐實雄さんの写真と文が実に素敵だ。長くJA職員を勤めた後、いまは生産者として大山で田芋を作っていらっしゃるそうだが、大山に居る人にしか撮れないような画ばかりだ。思わず僕もこの大山地区に行きたくなった。
この本、琉球新報社から出版されているようだ。絶対に買おうっと。
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