ハワイ島・マウイ島から集めたコナコーヒーのカッピングを楽しんで、本当にあるべきコーヒーの価格について気づいてしまった。

2011年11月 8日 from

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ハワイ島での一泊二日の慌ただしいコーヒー園・マウナケア山巡りは実に強烈な印象を僕らに残した。のだが、その余韻に浸る暇もなく、すぐさまオアフ島へリターン! 個人的には、ハワイ島で宿泊したマリオットホテルが非常に快適で素晴らしかったので、ゆったりもう一泊してもよかった。次回はそうしようと思う。

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僕らがチェックインした時にはいなかったが、「元ミスハワイ?」とみまごう美しき女性が、チェックインする客にアロハ、ウェルカムと声をかけ、綺麗なレイをかけてくれる。うわーとお、という感じ。僕にもにっこりほほえみかけてくれくれたけど、ドギマギして目線をそらせてしまった。イカンイカン。

ということで、ワイキキから歩いて10分ほどの距離にあるヒルトンハワイアンビレッジに再度チェックイン。こちらは、正真正銘の騒がしいリゾートホテルだが、なかなか過ごしやすいホテルだった。

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さて、荷物をほどいてすぐに移動。今日はBBQスペースを借りて、そこでハワイのコーヒー銘柄を10種以上あつめて、プライベートなカッピングコンテストをするのだ。

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もちろんこの二人、宮崎の一平寿司・村岡さんと横須賀海軍カレー・鈴木さんと一緒だ。

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ハワイ島やマウイ島などから集めたコーヒー、その中にはけっこうレジェンド的なものもあるという。

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念入りに豆のチェックをする二人。彼らは共に他店舗展開のカフェ経営者。商品を目の前にするとがらっと雰囲気が変わる。

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まずはドリップではなく、カップのなかに直接湯を注ぐカッピング。

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コーヒーのテイスティングは、スプーンですくったコーヒーを、一気に「ズッ!」と口で吸い込み、霧状に口内に行き渡らせて香りや味わいを測る。

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コーヒーを煎れてくれるのは勿論、最もコナコーヒーをよく識る日本人(勝手に僕がそう思ってるのだけど)、ヤスさんだ。

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ドリップはもちろん、円錐ペーパー。でも野外で、ガソリンコンロで湯を沸かして煎れるのはなかなかに条件が厳しいみたいだったけれども、それでもできるだけ抽出条件を揃えたテイスティングをできた。

 

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どのコーヒーが一番人気だったかって?そんな野暮な話はしたくない(笑)

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けれども、最も人気のあつまった銘柄だけは提示しておこう。

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コナコーヒーは、他の産地のものよりも割高だ。それはなぜか? アメリカ合衆国という先進国で栽培されているからだ。他の産地はみな、アメリカから比べれば労働単価が安い国ばかり。コーヒー産地はこれまで先進国から買いたたかれてきた。スターバックスが再度、流行させたコーヒー文化は、コーヒーの小売価格を上げたけれども、産出国の生産者に応分の値上げがされたかと言われると、かなり疑問だ。つまり、コーヒーのようなものは生産~加工~流通段階では価値があまり上がらず、最後の提供の段階で一気に付加価値を上げている。でもそうなると、その利益を手にするのは最終段階だけだったりするわけだ。フェアトレードという言葉が、コーヒー豆やカカオから始まったことには意味がある。

そう思うと、先進国であるアメリカで栽培され、加工されているコナコーヒーの価格は、「本当にあるべきコーヒー豆の価格」のひな形として考えられるのではないかと思うのだ。

だから、このエントリを読んでコナコーヒーに関心を持った方は、その価格をみても「普通より高いなあ」とは、ゆめゆめ思わぬようにお願いしたい。これがコーヒーのあるべき価格であるかもしれないのだから。