そして、これが鹿肉カレーの美味しさの秘密なのです。

2011年9月28日 from 出張

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さて、朝食。

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なかなかに美味しい、心づくしの朝食。ご飯、味噌汁旨し。いのししベーコン入りのスクランブルエッグ美味しい。そして、、、鹿カレー。

 

前日の夜の宴で、長谷部さんが「鹿肉の美味しい料理をもっと開発していきたいんですよ」というので、いろんな事例を紹介しておいた。その中で「僕が昔から作ってきた鹿肉のカレーがあるんですが」と言う。

え? カレー? 食いたい!

そしたら、ちゃんと出してくれた。

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サイコロにカットした鹿肉、タマネギ、ジャガイモ。ルーは適度なとろみだが、小麦でつないでいるような滑らかなとろみではなく、若干粒子の粗いものでとろみづけしているようだ。箸にて一口いただく。辛みはほとんどない。いろんな年齢層が泊まる宿泊施設だからだろう、柔らかな味。でもきちんとスパイス香り、和風カレーではなく本格派カレーになっている。

それにしても謎の香りがする!

発酵食品のようで、ヨーグルトかと思ったけれども、特有の酸味と乳製品独特の香りが感じられない。でもなにか、奥深い発酵の風味を感じる。なんだろう、なんだろうと思いながら3杯食べてしまう。うーん、美味しい。鹿肉が美味しいと言うよりも、このカレーのベースとなる味付けにタダならぬセンスを感じる。

うーん、、、わからない! たまらず、厨房で今日の団体客むけの仕込みをしている長谷部さんに尋ねるに至る。

「これはですね、、、酒かすを入れてるんですよ。スパイスはガラムマサラなどを数種使ってます」

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

酒かすかよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

いやそうですか、酒かすがカレーベースに使われているのか!だからとろみづけ粒子が粗い感じがしたのだ。でも、酒かすの香りがじつに実に美味しさに貢献している!実に素晴らしいではないですか、、、

いや、参りましたよ。

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この「ざんざ亭」、まだ完成度100%では全然無いけれども、すでにまた訪れてみたい場所になった。料理はこれから、もっとこの地域の郷土料理のエッセンスを入れ込んでいく必要がある。けど、その道も確保できそうだ。昨晩の「ざんざ節保存会」のお母ちゃん達は、実はそのまま「食文化保存会」のメンバーでもあるのだ(笑)

鹿肉カレーの深化も楽しみにしたい。イノシシ、鹿肉を美味しく食べられるよう、頑張ってください。ちなみにこの施設で、肉の業務用スライサー探してます。使って無くて、安く譲ってくれるところは連絡ください。ジビエのスライスカットができれば、幅が広がる。俺はここでイノシシ鍋を食いたい(笑)

長谷部さん、杉谷さん、ごちそうさまでした。頑張って!