2011年9月 5日 from 東日本大震災
あるていど貯まったら振込、貯まったら振込と続けてきたので累計がよくわかっていなかったのだけれども、とうとう先日、炊き出しシェフへの支援金が600万円を超えました。んー 赤十字に集まった金額に比べれば少ないけれども、けれども炊きだしシェフへの真水となるお金としては重要な、ありがたいお金。支援していただいた皆様に改めて感謝です。
先日はロレオール伊藤シェフより、僕の短角牛第2子「国産丸」の肉を送ったのを料理したという連絡をいただいた。
やまけんさんに頂いた「国産丸」で赤ワイン煮とローストビーフを作りました。仮設にはご年配の方も結構いらっしゃるので赤ワイン煮は大丈夫かな?と思っていましたが、食べ終わってからわざわざ出てきて「とても美味しかったー!」 と言いにきてくれた人も何人かいました。
赤ワイン煮はブリスケです。いい感じの脂の乗り具合でした。さっと焼いて味見しましたがしっかりした感じ。
ローストは外ももとシキンボウで作りました。外ももはかたさもある部位ですが充分でした。シキンボウはとても柔らかくしっかりした味でとても美味しかったです。
シチューを仕込み中に感じたのですが、赤ワインでマリネしたブリスケをリソレ(焼き色をつける)するとき時の香りがものすごくいいんです。もうこの段階で違う!
味は素晴らしかったですよ。
もちろん、やまけんさんの試食分は保存してありますから岩手にくることがあったら是非お立ち寄り下さい。
国産丸を食べていただいた皆様、ありがとうございました。おいしく食べていただければ、きっと彼も成仏してくれたと思います。
続いて伊藤さんの近況報告を。
炊き出しと近況報告です。
8月20日(土) 前沢4:30発 9:30~15:00
行き先 気仙沼 NUMA-FES 300名分
炊き出しメニュー サーロインステーキ(AUST)
ポテトサラダ
人員 GINNZA KANSEI 坂田シェフ
GINNZA KANSEI 鈴木君
小暮シェフ
他4名
伊藤
合計 8名東京より夜行バスで到着の坂田シェフ一行を一関でピックアップして気仙沼へ
気仙沼NICCOキッチンコンテナで仕込み。
今回は気仙沼の方より連絡があり、港まつりが震災の影響で中止になったので
代わりに気仙沼出身の若者たちが故郷のために企画したお祭りで出店して欲しいと
の要望に応えたものです。イベント会場での料理提供です。
私は店の営業があったので仕込みを手伝い、会場までの輸送だけで9時30分には
気仙沼を後にました。みなさんこのイベントを楽しみにしていたらしく朝から結構な人出でした。
会場が2箇所にわかれ様々なボランティアの方々が入りいろんな企画がなされていました。
8月23日(火) 前沢14:00発 17:30~20:00
行き先 陸前高田 長部小学校仮設住宅 160名分
炊き出しメニュー 国産丸(短角牛)の赤ワイン煮
パプリカとズッキーニのサラダ
青葱風味のピラフ
大船渡産 イサダとワカメのスープ
カボチャのムース
人員 千葉県市原市「料理・かもせん」 伊藤 和也 氏
千葉県千葉市 上村 氏
ロレオール 伊藤 他2名
合計 5名千葉から幼馴染の友人が来てくれました。
仮設住宅においてはじめての食事提供です。
今回は全戸の方々に来ていただけたようです。
お弁当の支給も終わり、これからの食生活も不安があるようです。
くまなく回れればいいのですが、コンスタントに続けていきたいと思います。8月28・29日
東京にてダイナースクラブ・フランスレストランウィーク10月4日~
についての打ち合わせ。
フランス料理をひろく気軽に楽しんでもらうことと被災地支援のためのイベントです。9月23日(金)に行う、出張レストランの打ち合わせ。
これは釜石・東部漁協が養殖漁業の復興イベントとして行います。
県より支援してもらうテント(番屋)にシェフたちにメッセージを書いて欲しいということで
出張レストランをします。
会場は廃校になった小学校の体育館、ここにイベント用テーブルでクロスもかけて
レストラン風にします。
協力していただけるのはラ・キャラバン・ボン・アペチ、フランス料理文化センター
フランスレストランウィーク、アラン・デュカス・エンタープライズです。
ホテルメトロポリタン盛岡の狩野シェフも参加してくれます。
なかなか外食をすることもできないので、ほんのひと時でも楽しい時間を
ともに過ごしていただけたらと思います。9月5日
今日は大槌・吉里吉里の「マリンマザーズ」のおばちゃんたちのところへ
南部鉄器の鉄板を持って行きます。
特産品の鮭を使った焼きそばを教えに行きます。
すんごく美味しいですよ。
やまけんさんも元気になったおばちゃんたちを激励しに一緒にいきませんか。
お忙しいでしょうから近い将来にぜひ。もう一つの目的は山田でお店を流されてしまった料理人に会いに行きます。
彼はお店だけでなくご家族も亡くされました。
このような状況でもまたお店を再興したいと行動を起こしはじめました。
同じ料理人が自分らでは計り知れない状況のなかで
料理を捨てず、生き抜いていく事を決意したのだと思います。
私にどれくらいのことが出来るのかわかりませんが、話を聞きに行きます。
これからのこと、何か相談にのっていただくやもしれませんが、その際は
ご指導、ご助言よろしくお願いたします。今後の予定 9月21日 大槌・佐藤君の「岩戸」1日限定の復活を応援
9月23日 釜石 出張レストランロレオール 伊藤
とのこと。
山田町(かな?)で店もご家族も流されてしまったという料理人さん、それでも復活を期すということ。なんとか応援してあげたいものです。僕もぜひ話を聞きに行きたい。ああ、また東北が呼んでいるなぁ。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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