2011年8月 5日 from 首都圏
ブログ読者で、深川界隈に住んでいたkappaちゃんに教えてもらってから、コーヒーはオールドビーンズ一辺倒だった僕がこの店に週3回は通うようになってしまった。
この店のマスター、田那辺君も僕と同い年。リクルート出身のバリバリ営業マンだったのだが、いまや自家焙煎コーヒーの業界では若手の中でも有力者である。食のあり方について非常にまっとうな考え方を持ち、直接に近い形で取引するコーヒー豆産地への価格等も、生産者が再帰的に生産をし、生活をしていける額をベースに取引をしている。
その彼がソフトドリンクでお酢を使った新製品を作りたいという相談をしてきて、飯尾醸造を紹介してくれと言う。そりゃ俺が紹介しなくたっていいじゃん!というのも、飯尾醸造の社長様はかの「食の学校」つながりで、この店に何回も来ているのだ。でも、跡取りである彰浩君にはまだ会ったことがないという。
そこで彰浩君に連絡して、どこか上京するタイミングで店に足を運んで欲しい旨を伝えた。後日それは実現し、さまざまな試行錯誤の末に、ピコに新しいドリンクが二種類誕生したのである。
まずひとつめは、飯尾醸造の深紅の色が美しい紅芋酢を牛乳で割り、藤原養蜂場の蜂蜜で甘さをつけたものだ。カルピス牛乳割りじゃないけど、酢酸を牛乳で割るととろみがでる。ちょうどヨーグルトドリンクのようになるわけだ。ただ、それだけだとちょっと物足りない。そこで僕が「何かスパイスをかけてみたら?」とアドバイスしたら、いろんな試行錯誤をして、シナモンとカルダモンの二種にいきついたようだ。
もう一つは、飯尾醸造がずーっと昔から活動を支えてきた、木村さんの無農薬リンゴ100%の林檎酢を使ったもの。こちらはホワイトバージョンだ。
僕はどちらも呑んでいるが、全く違う味わいだし、甲乙つけがたい美味しさだ。とろみがつくので飲み応えもあって、一杯でコーヒー以上に楽しめてしまう。
ぜひピコで、自慢のモカジャバブレンドを飲む前にかけつけ一杯、このお酢ドリンクを試してみて欲しい。旨いですよ、マジで!
■カフェ・デザール・ピコのブログ
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このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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