海森彩生写真展 in 明治神宮 いよいよ来週24日から、僕の作品群を展示開始します。 テーマは「未来へ繋ぐ、岩手の人と生きもの、食べものたち。」 被災した三陸沿岸の食の風景と牛たちの写真を中心に展示します。 公募写真もまだまだ受け付けてますよ!

2011年8月15日 from イベント

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いやー 先週からメインPCの不調、そして出張先でのメインカメラの故障と、踏んだり蹴ったりです。でも、なぜか重要な仕事が終了してから壊れるという、紳士的(?)と言えないことも無い挙動に、何かを感じるこの頃。

さて表題の「海森彩生写真展」、いよいよ来週の24日(水)から30日(火)までの一週間、明治神宮の宝物展示室にワタシの写真が展示されます。もちろん僕にとってこれが初めての写真展。足を運んでいただければと思います。

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http://umimori.com/

これまで撮りためた膨大な写真データの中から「被災地への祈りと希望」をテーマに選んでいくと、自然に岩手県の三陸~北部の食に関わる人、生きもの、そして食べものの写真が残った。もちろん被災したのは岩手県だけではなく宮城・福島もあるのだけれども、ここ最近の僕のフィールドはやはり岩手だ。そこで、表題に示すような展示にした。

展示した作品は多々あるのだけれども、展示スペースは限られているので、絞り込まなければならない。また、全部を今回の業務用プリンタで出力できるA2サイズで飾りたいけれども、レイアウト状難しかったり、それだと作品点数を減らさないといけなかったりする。ああだこうだと悩んで結局、40枚程度の展示となりそうだ。

それにしてもこうした写真展を開催することを前提に写真を撮っていなかったが、ブログ用やどこかに文章で発表する際に使う写真としての用途と、写真展向けの写真とは全く違うということがよーくわかった。作品とは、それ一枚で圧倒的に説得力を持っていなければならないし、被写体や背景がいったいなんなのかという説明も含めた意味での情報量が過不足無く必要だ。自分の力のなさを実感したところもあれば、「いける?」という感触も少しはあった。

ということで、涙を呑みながらのセレクト後、京橋のIsland Galleryにてプリント。

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このプリント紙が、かなりのコダワリ。実は今回、文具メーカーのマルマンさんにスポンサードしていただくことになった。そして、使用するのはマルマンさんが輸入販売している、フランスのキャンソン(CANSON)の紙だ。

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http://www.e-maruman.co.jp/paper_product/digital/infinity.html

ギャラリーの石嶋さんお薦めのフォトサテンPhotoSatainという、光沢過ぎず、かといってマット過ぎず、実に落ち着いたアーティスティックな仕上がりになるペーパーを贅沢に使わせていただいた。ちなみにこのフォトサテンのA2版は日本には輸入されていなかったんだけど、今回特別に使わせていただいた!

今回飾る作品はA2とA3、そして縮小版の2Lなんだけれども、2Lはキャンソンではなく、国産の高級写真用紙だ。この出力の違いが実に面白くて、2Lの小ささになると写真の圧力が弱まるのでその分、光沢も強くカラーがハッキリ出るタイプの紙の方がいい。けれども、大判の写真にはキャンソンの色が実に映える。写真が出力されたのをみて、自分のウデを勘違いしちゃうくらいの素晴らしい仕上がりだった。マルマンさん、ギャラリーさん、どうもありがとう。

で、前のエントリでも書いたけど、ここでゲスト写真家の作品の横に、額装して飾る一般の方の写真を公募しています。

テーマ 『祈り・希望・海・森・再生』

ご応募頂いた全ての写真は、当ウェブサイトのギャラリーと会場に設置しているモニターにてデジタル展示を行います。また応募作品より選定された写真は会場内にプリントとして奉納展示されます。東京のど真ん中、明治神宮文化館に、ご自身の写真が展示されるチャンスです。皆様のこれぞと思われる写真と、東日本大震災に対するメッセージをお待ちしています。

祈りを込めて写真とメッセージを明治神宮に届けましょう!

ということですが、「やまけんの会期中に飾って欲しい」と一言書いて応募したら、ご一緒に展示されるようになります。ぜひぜひぜひ、一緒に写真展やりましょう! 自分の写真が綺麗に額装されて飾られるのって、とっても佳いですよ!

で、ギャラリートークは会期中の土日、だから27と28日ですね、両日とも14時から開催します。外ではよさこい祭りをやってるようなんだけど、宝物展示室では涼しい環境の中、写真に出てくる東北の食の話と、カメラ撮影の話をします。

で、お恥ずかしながら、、、作品は販売もしています。そんなこと考えてなかったんだけど、ギャラリーの方から作品は売るものです!と言われたので、、、(笑) どの作品もエディションナンバーを振りました。つまり、1/20と書かれているものは、僕の生涯で20枚しか売らないということです。マジ?そんなことしちゃうわけ?とおっかなびっくりですが、、、ちなみに、お買い求め安い2Lサイズのプリントもたくさん用意しておきました。まあ、そんなこともちょい観察しながら楽しんで欲しいと思います。

また来週、開催前に告知しますが、写真の応募はぜひお早めに。一緒に飾って、できれば27か28日にお会いしましょう!