2011年8月 2日 from イベント
いやーもう一歩も動けまへん、、、我が社にとって一年一回の大仕事、赤肉サミットが無事、終了しました。この日本で適正な評価を得ているとはとてもいえない「赤肉品種」の佳さを識ってもらうため、料理人さんなどを呼んでテーマを設定して食べ比べをしていただくこのイベント、第2回目にして和牛品種の3大赤身肉品種が揃いました。
三大赤身肉品種とは、くまもとあか牛(褐毛和種熊本系)、いわて短角和牛(日本短角種)、土佐あかうし(褐毛和種高知系)だ。今回のサミットはこの三品種を食べ比べるという「品種」の部分と、「餌」によって味が変わるということを理解するため、通常の配合飼料中心のグレインフェッドと、粗飼料を中心とするグラスフェッドの牛を双方食べ比べるという企画をした。ただし、土佐あかうしについては現状ではグレイン中心の肥育をしているため、くまもとあか牛と短角のみ餌違いを検証した。
これに参加していただくシェフは、「専門料理」の編集部に推薦してもらった料理人と、同誌の僕の連載を読んで参加希望してくれた方、流通業者、メディアの方など総勢36人プラスα。料理人のみ下記に挙げるけれども、こんな顔ぶれがきてくれたということに、改めて専門料理誌の影響力を感じる。
オマージュ | 料理長 | 荒井 昇 |
御田町 桃の木 | 料理長 | 小林 武志 |
ウェスティンホテル東京「龍天門」 | 料理長 | 陳 啓明 |
ラ・ブランシュ | 料理長 | 田代 和久 |
銀座レカン | 料理長 | 高良 康之 |
ル・ブルギニオン | 料理長 | 菊地 美升 |
レストランRyuzu | シェフ | 飯塚 隆太 |
銀座小十 | 料理長 | 奥田 透 |
インカント | 料理長 | 小池 教之 |
ボンシュマン | 料理長 | 花澤 龍 |
銀座アスター本店 | 調理長 | 皆川 幸次 |
ドゥ・ロアンヌ | シェフ | 岡本 英樹 |
イル・テアトリーノ・ダ・サローネ | シェフ | 樋口 敬洋 |
ルカンケ | シェフ | 古屋 壮一 |
ジョエル・ロブション | エグゼクティブ・シェフ | 渡辺 雄一郎 |
ビストロYEBISU | オーナーシェフ | 平尾 光司 |
アクアパッツァ | エグゼクティブ・シェフ | 日高 良実 |
神楽坂しゅうご | シェフ | 広瀬 周悟 |
リストランテ大澤 | シェフ | 木村 光男 |
ドゥ・アッシュ | 料理長 | 中田 貴紀 |
瓢亭 | 若主人 | 高橋 義弘 |
和食から木 | 料理長 | 唐木 正文 |
パッソ・ア・パッソ | シェフ | 有馬 邦明 |
中国料理 里弄 | 料理長 | 滝川 明 |
ロレオール | シェフ | 伊藤勝康 |
カルネヤ | シェフ | 高山いさみ |
座学の部では、僕から牛の赤身肉の評価についての現状を話した後、各産地の肉牛の育て方の詳細を勉強。
そして、会場となった東京ガスのクッキングスタジオ「プラスジー」で、「ためしてガッテン」などで有名な小西雅子先生が三種の赤肉品種について、食感や内部温度の上昇度合いについてのレクチャーをしてくださった!
この内容が非常に面白くて、例えば短角牛は赤身肉の中でも食べ応えがあるといわれることもあり、食感は最も強いのではないかと思われたのだが、表面が破断するまでの硬度は最も軟らかかったという結果に。大方の予想とはちがい、サシもそれなりに入る土佐あかうしが最も硬度があった、などなど。料理人はもちろん産地の人たちがグググッと聞き入っていた。
さて、座学のあと、いよいよ試食である。
というところなんだけども、実は先週から下がってない熱が、本日も熱が下がってません。昨日ですっかりぶり返しちゃった。今日はこんなところで失礼いたします、、、
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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