2011年6月 9日 from 出張
国産丸をスターゼンにつれていった後、いつも通り短角亭にて昼ご飯。
カッキーは、自分がいる山形町の短角は月に一回程度食べているけれども、他の産地の牛はそれほど食べたことがないという。ので、二戸の短角の味は「俺の目指す赤身ではないけど、勉強になるなぁ」ということだ。産地間でもっと連携して、味の違いを明確に打ち出した方が、食べる方も面白いと思うんだけどね。是非今後、短角の産地間たべくらべをどこかでできるようにしたいものだ。
いつも通りもも肉は焼かないで生のまんまでいただく。もちろん自己責任でやっております、ハイ。激安焼き肉チェーンのせいで生肉自粛ムードになってしまい、ユッケ用部位である内モモが売れなくて肉屋さんは大変だ。でもねぇ、もも肉はやっぱり生が美味しいよ。みんなが信頼できる店を見つけられるといいんだけど、まずは価格だよね。一皿400円以下で生肉食べられるなんて考えない方がいい。
朝から長距離を走ってきたカッキーと別れ、杉澤君と新しく浄法寺の短角達を面倒観ることになった斉藤クンと、牧野に上がる。
目的である、放射線量のチェック。
牧野の入り口のγ線は0.10μシーベルト。東京の人形町で測ったときに0.18程度だったのでそれは下回っている。切り立った山ではなくなだらかな丘なので、放射性物質が南風に乗ってきたとしても、流れていくのかもしれない。
エリート牛たちが居る牧区を通り過ぎようとしていたら、風車の近くでたむろしている牛たち発見。
実はここで、スゴイものを観てしまったのだ、、、以下、アダルトな表現を含みますので、ご注意下さい。
これまで書いてきたとおり、肉牛は通常は血統を管理するため、人工授精がほとんどだ。しかし短角牛は本交(自然交配)といって、放牧中の40頭程度のメス牛の群れにオス一頭の割合で放す。そうすると、オスはメスの発情を敏感にかぎ取って種をつけていく。当然ながら人工授精よりも高い確率で受胎する。秋に山からおろすまでの間に、1トン近い体重が100キロほど減るという重労働を、種牛はこなしているのだ(笑)
で、、、視界の端っこの方に、するするとメス牛のおしりの匂いをかいでいる種雄牛を発見!
も、もしかしていくんじゃないか?と思っていたら!
乗った!
乗ってる雄牛と乗られてるメス牛の間に細い管みたいなのがみえるだろうか?あれが、ナニなのである!
狙いを定めて、、、
バスーンと一ツキ!
牛の交尾はほんとうに一突きで終了する。メスの体温を感じて射精するそうだ。んで、引き抜いてるのみてびっくり。長いよ。
この間、ほんの3~4秒程度です。
「うわーーー 撮ろうと思って撮れるシーンじゃないよ!ラッキーだったね!」
とみんなで大盛り上がり。女性がいなくてホントによかった、、、(笑)
それにしても短角のオスは偉い。終わった後にもメスに優しいのである。
仲むつまじいカップルはその後もしばらくほおをすり寄せ合いながらたたずんでいたのでありました。
(続きます。)
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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