2011年6月 2日 from 出張
ものすごい勢いで毎日が過ぎていく。先週は宮崎~熊本、北海道の釧路。今週はソウルオブ東北のシンポジウム(後で書きます。来てくださった方に感謝!)、そしてこれから札幌でホクレン関連。
写真は先週末、釧路市音別町にある、北十勝ファームの音別牧場に短角を訪ねに行った時のもの。
短角牛は岩手県がルーツだが、秋田・青森そして北海道でも生産者がいる。北十勝ファームは、繁殖・肥育一貫経営ではおそらく日本最大の規模。社長の上田金穂さん(すごい名前だ!)が言うのだ。
「やまけんちゃんはさ、自分の牛が居るところには足を運ぶんでしょ?じゃ、母牛あげるから、うちにも来てよ!」
冗談かと思ってたら本当に「ねえ、名前なんにする?登録しないといけないから」と連絡が来た。で、「べっぴん」号という名前にしてもらった。このべっぴん号にあって心から驚いた。なぜかというと、、、
本当にべっぴんなのだ!
鼻筋の通った、気品のある顔立ちでしょう? 嬉しくなっちゃった。
岩手の短角は人にあまり慣れてくれない印象だけど、この農場では人とのふれあいが多いせいか、慣れている。後ろ姿は北十勝ファームのホープ、中村ちゃん。埼玉県出身で北里大学を卒業し、牛飼いになった。
音別では今頃、タラノメが出てきています。寒いせいか、アントシアンが発色してる。
釧路は霧の街。とくに音別の霧は深くてしっとりしている。牧草もしっとり。
一緒に行ってくれた本城しんのすけも短角がいる牧野の風景に満足してくれた。ちなみに音別は彼の実家がある町だ。
彼らが牧草を食べた跡。若芽しか食べないというグルメぶりなのだ。
上田さんの親父さんが家畜運搬車でどさんこを数頭、運んできた。
御年80歳には見えない身のこなしとタフさである。
まいっちゃうよね、こんな風景。
昼飯はもちろん短角牛。
しっかり熟成させておいた肉をスライスしてきてくれた。ご覧の通りサシが結構はいっているけれども、北十勝ファームの育て方は穀物よりもグラス(草)中心。デントコーンサイレージやビートパルプ、小麦大麦ふすまなど、北海道産の率が非常に高い。99%国産飼料である。それでこんなにサシが入るのだから面白い。しかも、ここの肉の脂は非常に軽い脂質なのだ。
スーパー関係者で関心がある人がいたらぜひ連絡ください。販売を小売りに広げたいそうです。
ではまた、北海道に行ってきます。寒そうだなぁ~
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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