よしみカメラがそろそろ販売開始する、初心者でもプロのようなライティングができるソフトボックスキット!

2011年4月28日 from カメラ

全体s

ということで、超マニアック商品を世に問うてきたよしみカメラが満を持して投入するのがこれ。ひとつき社長が持っているカメラのホットシューから長いストレートコードが伸びて、奥のスタンドについたストロボとソフトボックスにつながっている。なんとこのホットシューからの4mコード、ソフトボックス、スタンドがセットになってだいたい15000円程度という格安の商品を企画しているというのだ!

実は先般開催されたCP+の会期中に、うちのオフィスに遊びに来てくれた社長が、この試作品を持ってきてくださった!

「フラッシュの接続コードはまだ間に合わなくてないんですよ、、、けどやまけんさんはワイヤレスで撮影することがほとんどですから、このソフトボックス部分だけでもいいかと思って。」

ソフトボックスとは、ストロボの光をやわらげて拡散させるボックスだ。ストロボは点の形をした光源だが、ソフトボックスを使うとボックスの大きさにもよるが面光源になり、商品撮影などで使える光となる。プロカメラマンも、ロケ先で撮影する際にはよく使っている道具だ。通常は大型ストロボやモノブロックストロボなどの業務用ストロボに装着するが、デジタルカメラ時代に突入して、小型のクリップオンストロボを装着して使っても、かなり使える写真が撮れるようになってきた。

とはいっても写真で食ってる訳じゃない素人がソフトボックスを買うのはかな~り敷居が高い。値段もそこそこするし、でっかくて組み立てに時間がかかるし、、、ちなみに僕が通常、撮影中心の出張に持って行くソフトボックスはこれだ。持っている三脚バッグの長さの制約があって、65cm×65cm。この面積で、テーブル状で3皿くらいの料理集合写真なら撮ることができる。本音を言うと一つ上の80cm×80cmの方がいいんだけど、ちょっと大柄なので店内撮影では気を遣うし、持ち歩くのに少してこずる。

けど、よしみカメラのソフトボックスは実にモバイル向け実用的にできているのだ!

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まずソフトボックスのセットは、大きめのザックには簡単に入るこんな感じ。

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専用のケース内に入った折りたたみ傘タイプのボックスと、それをストロボに装着するための骨組。この骨組部分はこのままバッグなどに入れるしかないのだけど、そうかさばるモンじゃない。

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取り出しましたるボックス部分は、ワンタッチ(結構力がいるけど)で展開する。中は銀色。出力の小さいフラッシュ光源でもロスなく拡散できるようになっている。ここに、先の骨組をつけていく。

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ストロボの大きさによって、長さ長節可能。

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こんな感じでボックスと骨をつなぎ合わせておく。

次に、ボックス内に拡散用の薄いディフューザーを装着する。

 

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このディフューザーが一枚、間に入ることでより柔らかな光になるわけだ。もしストロボの出力が弱くて光量が足りないようであれば、外してしまえばいいというわけ。

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この上に、メインのディフューザーを装着。

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そしたら、下面のストロボ用台座にクリップオンストロボを装着!

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おわかりだろうか、ストロボは上に向けておき、光がボックス天井面にあたって拡散、内部ディフューザーとメインの前面ディフューザーにより和らげられるという仕掛けだ。

一般的なスタンドに装着するためのメスダボつき台座(しかも首振り長節可能)がついているので、スタンドに装着。三脚にも装着できるぞ。

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ここで注目は、ボックス横にも穴が開いていること。実はこのボックス、発光面が長方形。被写体によって横にしても縦にしてもいいということだ。人物ポートレートなどでは縦にして、奥行きあるテーブル上のモノを撮るときは横にするというような使い方ができるわけだ。こんな感じ↓

アップ2

この日、ある理由で海苔巻きの写真を撮る練習をしていたので、これを使って撮影してみた。

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これ、単にソフトボックスを左横に置いて撮影しただけ。光量は一度撮影して、足りないので少し手動で足しました。それ以外はなーんも余分な設定なしで十分な写真が撮れてしまう。

このソフトボックスは先日、隠岐の島に取材に行った際にも活躍した!

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ごらんのように、持ち運びできるソフトボックスとしての実力はかなり高い。色温度も6000K程度かな?ころぶような色味にはならない。最近出回ってる安いアンブレラやソフトボックスには、青みがかった色や逆に赤みがかった色になってしまうものなどもあるけど、これはそんなクセがないので、ホワイトバランスをオートか太陽光にしておいて普通にとって大丈夫。

ということなんだけど、まだ販売開始してないみたいなんだよなぁ。おそらくそれは、セット商品である4Mコードの開発が遅れているからだと思う。実は、このボックスを使う場合、ニコン、オリンパス、キヤノンとペンタックスの中位機種以上であれば、ワイヤレスでフラッシュを発光させることができるのだが、下位機種などではその機能がない場合もある。また、一眼レフではなくちょっとハイクラスなコンパクトカメラでやってみたいという人も居るだろう。

その場合は、カメラのホットシューからストロボをつなぐコードが必要になる。こういったコードはメーカー純正で販売しているのだけれども、それはだいたい1メートル程度の短いコードだったりする。しかもカールした形状のコードが主流。例えばニッシンというメーカーのユニバーサルシューコードはどのメーカーのフラッシュでも使える便利なモノだが、こんな感じだ。


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しかし商品撮影とかする場合は、最低でも3メートルは長さが欲しい。また、カールコードは邪魔にならない反面、長く伸ばすとテンションがかかるので、最悪、料理撮影してるときにちょっとした力が加わるとスタンドごとストロボが倒れてきたりする(経験あり)。

なので、ストレートコードがあると非常に便利なのだ。これの安価なものをいまよしみカメラさんが制作中なのである。それが完成したらおそらく販売開始すると思う。それまでしばし待たれよ!

これ、ワンランク上の撮影をしてみたい人にうってつけの商品である。ちなみに俺は試作品はもらいましたが、とくによしみカメラさんから宣伝料もらっているわけではないからね。なんていうのか、よしみカメラさんのような面白い商品を、自前で企画・販売するという地方のメーカーは、もっと世に知られてもいいと思うのである。