2011年4月14日 from 農村の現実
ちょうど、旧知の料理人より「岩手の大船渡と気仙は魚で世話になったので、とにかく観に行きたい、料理人にも会いたい」という連絡があった。同様の要望を持つ人もいると思うので、僕なりに理解と咀嚼をした形で書いておきたい。
陸路で車で来るのが基本となるが、飛行機は飛ぶ。大阪(伊丹)・札幌は定期便があり、東京からも羽田~いわて花巻空港の臨時便がある。ただしこの臨時便チケットをとるのは一苦労。5日前くらいになってようやく飛ぶか飛ばないかがJALのWebに掲示されるので30分ごとに観るようにしてとった。すごい勢いで売り切れちゃうのだ。
ただし、花巻空港はかなり内陸にあるので、そこからの陸路をどうするか考えないといけない。僕は岩手に友人がたくさんいるし、県のアドバイザー的な仕事もしているので、公務として運んでくれる人がけっこういる。けど、そういうんじゃなければ、やっぱりレンタカーだとかを借りて基本は自分の足で動くというのがベースになるだろう。レンタカーの台数もかなり逼迫してるようだけど、借りられないことはない。ガソリンもそろそろ供給が戻ってる。
花巻から被災地までは結構な距離。今回は花巻~前沢のロレオールに1時間かけて入り、仕込みをしてから出発、2時間かけて陸前高田に着いた。これくらいの時間はかかる。
炊き出しボランティアをどこが必要としているか、という情報は、現地のコーディネータ的存在を知っていないければ伝わってこないのでなかなか難しいとも思う。多くの避難所で、交代制で料理を作ったりという体制ができつつあるので、勝手に押しかけても迷惑になってしまうこともある。必要とされているところに日時を決めて行くというのがよい。
ボランティアは「足りてる」「足りてない」などいろんなレベルの情報が飛び交っているが、基本的には足りてない。長期間にわたり、被災者と人間関係を築きながら働ける立場の人が少ないからだ。だからなんにせよ歓迎はされるとおもう。
炊き出しは材料・火力・水など自前調達できることが望ましいが、避難所によってはプロパンガス数口と、わりと潤沢に積み上がった野菜や卵の段ボール箱があることも。なのでやはり、事前のコーディネータ的存在とやりとりをし、現地情報を得た上で企画することが重要。
とりいそぎアップします。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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