2011年4月11日 from 農村の現実
Twitter等でお知らせしている通り、毎日に近い頻度で炊きだしに取り組んでいる、被災地近隣の料理人さんたちが居る。この人たちは、基本的な食材や燃料等は配給になっているものを使えるようだけども、調味料やこまごまとした素材は自分の店の倉庫から持ち出している。
また、当然ながら炊き出し活動に対する金銭的な援助・日当が払われるということも現時点ではないため、長期にわたる活動をすることは彼らが経営的に潰れるということに直結する。
このため、食材等物資と、金銭的な手当を支援することが必要と考える。プロの炊きだしは有用であり栄養の適正配分にもつながると思うからだ。
僕がいま把握してコミュニケートできるのが、既出の前沢「ロレオール」の伊藤シェフと、大船渡「ポルコロッソ」の山崎シェフだ。山崎シェフは実はまだ会ったことがないけれども、ヨシヒコ氏を通じて面識に近いものあり。この二名以外にも、現地で頑張る人が居ると思うので、13日夜に県庁の面々と情報交換をしてこようと思う。
で、この方々に物資・支援金が配分されるようになんとか仕組みを作りたい。すでに小学館の「美味サライ」編集部が、つきあいのある食品メーカーさんらから、被災地むけに物資提供できるものを、編集部が調整をして届けるという取り組みを始めた。そこに、ロレオールもリストしてもらっている。
問題はポルコロッソで、大船渡のいちばんインフラがやられた地域にあるため、現地まで届けることができないという。シェフより「ヤマト便ならくるかも!」という連絡を間接的にもらっているが、不確定な状況だとせっかく送った物資が届かないこともあるだろう。実際、愛媛の勝手に松山ミシュランガイドのイケちゃんが送ってくれようとした物資は、うまく届けられない状況だったそうだ。
そこで、この辺は岩手県の職員さんに調整役に入ってもらおうと思う。県職員は公務として被災地へ毎日のように巡回しているので、その車荷台に積めて、適切な場所に落としてもらうことができるはずだからだ。「公務員かよ~」というなかれ。僕のブログに登場してきた、ココロ熱き岩手の面々だから信頼できます。ていうか、俺の識ってる県庁職員はほとんどが燃えている。正直、この燃え方で県の行く末を背負ってると、いずれ倒れるんじゃないかと心配するくらいです。
ということで、岩手県向け物資配送の関連については、おそらく今夜中には確定してアップできると思うので、もう少しお待ちください。
とりいそぎアップ。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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