2011年4月 7日 from 出張
島根県の港からフェリーに揺られて2時間。隠岐の島の海士町(あまちょう)で味わった2年ものの岩ガキです。
今、ちょうど出ているサンデー毎日誌上にも僕のコメントが載っているのだけれども、今年度は三陸の養殖牡蠣がほぼ全滅、北海道の養殖物もすさまじい被害が出ているということで、生牡蠣がかなり高級品になってしまいそうだ。
いま、水産関係者は広島とか、他県のものを求めて必死だけど、もともと通常どおりの数量しか仕込んでいないので、引っ張り合いになってしまうこと間違いない。また牡蠣は一年でできるものではなく、種ガキを仕込んでから2~3年かかって出回る大きさになる。その種ガキの生産拠点も今回の津波で壊滅してしまったため、この品薄状態は他産地がよほどがんばらない限り続く。
けど、、、
「月刊養殖」という業界誌で活躍中のアキモト君に聞いたところ、「これで種ガキをほしい業者さんが、海外の種ガキを輸入するようになったら怖い。海外では伝染性のヘルペスが流行している地域があって、この病気が日本に入ってきたら大変なことになるんですよ」とのこと。 おお、これはまるで口蹄疫の恐怖の水産版ではないか!
ということで、ここしばらくは生牡蠣が高嶺の花になるかもしれないという状況なんだけど、写真の岩ガキはそんな状況に対する一つの解になりうるものかもしれない。
実は上記の写真は、「冷凍もの」なのです。みただけでわかった人、いた?いないよね、、、詳細はまた後ほど。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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