昨晩書ききれなかったけど、1日目の結論として

2011年4月13日 from 出張,農家との対話

ロレオール到着、山形は庄内アル・ケッチァーノの奥田シェフが12時半ころに「今から行く!」と車で単身駆けつけてきた!すごい行動力です。久しぶりにあったけど元気そう。

で、避難所ではいまご婦人方が自主的に食生活改善委員などを組織し、もちまわりで料理をするという体制ができつつあるらしい。ただ、そこで出せるものは丼物など簡単なものが主体になっているようで、野菜不足などいろんな声が出ているようだ。

そこへ、プロの料理人が炊き出しに行くと、ものすんごくありがたがられるそうである。それはそうだ、日頃たべられない洋食メニューや、昨日なんかオーボンヴュータンのお手製シュークリームがデザートにつくのだ!シュークリームを眼にした女の子たちの「うわーーーーすごい!」というものすごい盛り上がり、食いつきが忘れられない。ロレオール伊藤シェフが炊き出しに行ったところではあるお母さんがずっと泣いて「ありがたい、ありがたい」とつぶやいていたそうだ。つまり、自分以外の誰かが作ってくれる食事は本当にごちそうなのだ。プロの料理人にしかできない喜ばせ方があるのだ。

で、、、

被災地の外の料理人さんたちが使命感を持って炊き出しに参加するというのは非常にすばらしいことで、これは促進し続けていかなければならない。ただ、彼らが高頻度に継続的に関わることは難しい。だからいきおい、ロレオールやポルコロッソのように、近くにいるまたは被災地そのものにいる料理人の手腕が期待される。

けれども、、、

昨日同行して、そこにはすさまじい負担が発生することがわかってしまった。ロレオールスタッフは週に二回程度の炊き出しを行っているが、それは営業とは別の完全ボランティアである。しかも、炊き出しに参加するボランティアメンバーに対する食事なども彼らシェフとスタッフが作ってふるまっている。昨日もわれわれ東京からの参加組が帰った後に皿を洗い片付けをし、朝は1時間前からオーブンを温めに来ているはずである。

こんなことをボランティアでずっと続けられるわけがない。やっぱり、彼らに対する人件費負担を誰かが肩代わりしなければならない。それは確実に被災地にとって明るい希望なのだから。

ということで、ロレオール&オーボンヴュータン&アル・ケッチァーノの炊き出しがこれから始まります。行って参ります。