2011年2月28日 from 日常つれづれ
宮崎県で主にハーブを栽培していた岸上ヨウゾウ君が、昨日の朝、脳内出血で亡くなった。見慣れない番号からの着信がPHSにかかってきて、なんだろうとかけ直したら、ながく彼と一緒に歩んできたナオミちゃんが「ヨウゾウさんがね、亡くなっちゃったの」というのだ。信じられなくて一瞬、頭の中に空白ができてしまった。「私だって信じたくないよぉ」と泣きそうになるナオミちゃんの声にはっと我に返った。
ヨウゾウ君とは、僕の農業の師匠である熊本のぽっこわぱ農園で出会った。僕が年に一、二回訪れていた時、彼は長期研修中だったのだ。ぽっこわぱ農園は日本人のよしこさんとフランス人のドニ―さんの夫婦が千葉で始めた農園。有機農業の源流と言えるバイオダイナミック農法を日本で実践してきたパイオニアだ。僕は高校三年生の時にこの千葉の農園に数回通い、阿蘇に移ってからは毎年、畑サークルの後輩を連れて合宿に行っていたのだ。ヨウゾウ君はハーブに熱心で、低温乾燥機まで設備してハーブティーを作っていた。
香油成分がもっとも活性化する時に摘み取られるためか、バイオダイナミック農法で育てられたハーブは実に薫り高かった。
東京では「アルキメーデ」の重がこのハーブティーを定期的にとってくれ、食後に呑むことができる。これからどうなるのかが心配だけど、ナオミちゃんがヨウゾウ君の遺志を継いでくれるだろう。
それにしても、、、俺より若いヨウゾウ君がなんであっけなく死んじゃうんだ。
最近、身の回りで仲良くしていた人の死が多い。先日は、大好きなお好み焼き「池田屋」の夏子ママが亡くなった。みなさん、命は大切にしましょう。ヨウゾウ君、夏子ママ、ご冥福を祈ります。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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