2011年1月11日 from 出張
古くからの読者なら、僕が北海道の帯広が大好きだということをご存じだろう。好きな店がいっぱいあるからだけど、その中でも「こいつは欠かせない」という存在が、帯広インデアンカレーと満寿屋の白スパサンドだ。
特に白スパサンドは、十勝帯広空港の出発ロビーにある売店でも買うことができるので(売り切れていなければネ!)、必ず3個は買って帰る。一つは機内で食べちゃう。もう一つは羽田空港から家までのリムジンバスで食べちゃう。残る一つは嫁さんにお土産なんだけど「うーん要らない」といわれることが多く、結局僕が食べてしまう(笑)
この満寿屋、十勝地域内に数店舗出店しているのだけど、最近できた実力店があるという。そこで、久しぶりに杉山社長と話ができるということになった!やったー!
実は杉山社長には2006年に初めて出会っている。週刊アスキーの連載「旅三昧」の帯広編で白スパサンドを取材したいとお願いしたのだ。
その時、若き杉山さんは「白スパサンドのファンだって言うけど、いったいどんな人?」という感じで対応してくれていたのだが、そこへお母様であられる現会長がいらっしゃった。
そして開口一番、
「え? やまけんさんって、ブログにいつも書いてくれてる方じゃないの!」
えええっご存じだったの?ということで一気に距離感氷解。充実した取材をさせていただいたのである。
今回向かったのは、帯広市内にある「麦音」という店だ。
■麦音
〒080-0831
北海道帯広市稲田町南8線西16-43(ビート資料館 西隣)
TEL0155-67-4659
いやあ杉山さん、久しぶり!
「やまけんさん、うちはもう麦に特化してガンガンやってますよ!この店の横にはね、麦を植えてるんです。」
えっマジ?
さすが北海道、店の横に廻るとひろーいスペースが。そして、こんな立て札が立っているのダ。
帯広農高と共同で、パン用小麦を植えているのである!
扉の写真、雑草かと思った人もいるかもしれないが、、、麦ですよ立派な麦。
「満寿屋では以前から道産小麦の利用を進めてきましたが、実は現時点で道産小麦の方が多くなっています。白スパサンドなどもほとんど道産に切り替えました。」
えっ 以前は通常の白スパサンドは外麦で、道産小麦は数店舗でしかやってなかったですよね?
「そうなんですが、もういまは道産です。品質的にも量的にも問題が無くなりました。むしろ道産の方が香りが高く、美味しいです!」
なんとなんと、決して小さくない規模のベーカリーチェーンが、道産小麦中心でパンを商っている。すごいことなんじゃないか?
さてお店の中へと進入!
いやー 相変わらず、片っ端から食べたくなるようなパンばかりである!
この十勝牛カレーパンは、後で買おうと思っていたら10分後には売り切れていた、、、(涙)
このイケメン(だと他の店員さんが言っていた)職人さんの後ろにあるのが石窯。この窯の石も地元の麦飯石だそうである。
カツサンド、喰いてぇ~! けどこれも買いに戻ったら売り切れていた、、、
奥の方には冷蔵陳列ケースにサンド類が!
白スパサンド170円は、コンビニサンドイッチを軽く足蹴にする安さと内実である。
店内にはカフェスペースもあって、その入り口には粉ひき車が廻っている!
もちろんその動力が石臼を回し、小麦を粉にひいている!
「で、実はですね、、、やまけんさんにプレゼントがあるんですよ、、、」
と杉山社長が満寿屋オリジナルエコバッグからだしたものが、、、
な、な、なんと! 白スパサンドの特別バージョン、「具が二倍入った白スパサンド」である!
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
俺はこれが喰いたかったんだよ! 実はこの前日、会の一次会の席で僕が「具が二倍入った白スパサンドを食べてぇ!」とわめいていたのだ。それが杉山社長の耳に入ったというわけ。
「ばっちり二倍にしてますよ。」
うわーん 泣きそう。
二倍というのがどんな量かわかりにくいだろうが、家に帰ってから、通常の白スパサンド(左)と二倍バージョン(右)を並べてみた図がこれ↓
お分かりだろうか、明らかに厚みが違う!
食べでがあったか?もちろん!感動的だったさぁ!
けれども、当たり前のことかもしれないけど、やっぱり通常バージョンのほうがバランスがいい。あくまでこれは夢の達成ということで、、、(笑)
それにしても、杉山社長のパンにかける熱、地元産小麦にかける熱はすばらしい。ちょっとビックリしてしまった。いつの日か満寿屋は、「道産小麦しか使わないパン屋」になるだろう。僕は心の底から応援するゼ。
杉山社長、本当にありがとうございました!
帯広に行く人はもれなく満寿屋へ走れ!絶対に後悔はしないことを約束する。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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