2010年12月19日 from 日本の畜産を考える,農家との対話
今年もいろいろあったけれども、二戸市と浄法寺のみんなには短角牛「さち」のことで大変にお世話になった。ということで、軽くお疲れ様会を短角亭で。
といったら、浄法寺のマタギが「それならホレ、熊煮たやつ持ってけ」と、熊肉の煮込みをポンと渡してくれた!
ひゃー 熊肉煮込み、最高のごちそうだ。再三書いているけど、熊ってホント美味しいんだよ!
短角亭にて、リブロース。
ずいぶん立派な肉だったけれども、僕や杉澤君の好みの味とは少し違った(一般的には非常に好まれると思うのだが)。やっぱり短角牛も個体によって味の幅が大きい。頭数が少ないからばらつきは出る。黒毛の場合もホルスタインの場合もばらつきは同じようにあるけれども、なにせ頭数が多いから流通の中で選別し、この店だけには間違ったものがいかないようにするということが可能だ。けれども短角や土佐あかうしでそれをやろうとしてもなかなか難しい。この辺が赤肉の今後の課題ですな。
ところでこの日はマクロレンズに、いつものニコン純正のAF-Sマイクロ60mmF2.8ではなく、タムロンの名作の誉れ高き90mmF2.8マクロを持ってきた。やっぱり描写が違いますな。一つ前のエントリの看守さんの写真もこれで撮っているけれども、とにかく美しく、しかも高精細に撮れる。60mmよりも望遠なので被写体との距離感が違うけれども、ボケの美しさも描写も色乗りも申し分ない。それが3万円台で買えてしまうのだから、これはニコンユーザーなら買っておくべきですよ。DXユーザーだとちょっと望遠になりすぎるけど、かえって人物ポートレートにはイイでしょう。
二戸地鶏のひっつみ汁、大変に美味しゅうございました。ひっつみとはすいとんみたいなものだけど、地粉を練った生地をのばし鍋に入れていく所作が独特だという。まだそれつくるところをみていないので、一度拝見したいものだ。
そして、短角牛の中でもっとも僕が好きなもも肉。
モミダレで揉んだものを、僕は焼かないで食べてしまう。それにしても短角は部位ごとの味わいの違いが大きくて、ぼくはサーロインやロースよりももも肉のほうが好きなくらいだ。次回の赤肉サミットではもも肉のタルタルも試食内容に入れておこうかな。
新幹線が青森へ伸長したおかげで、二戸発の最終新幹線が一時間遅くなってくれた。盛岡に移動して、ダイワロイネットホテルにてゆっくり休むことができたのでありました。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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