2010年12月 3日 from 食材
高知県より、花ニラが届く。
花ニラは、ニラが栄養成長をやめ、生殖成長に移行しつぼみをつけた(薹が立つという)状態を食べるものだ。通常、薹が立つと筋張ってしまい美味しさが失われる植物が多いのだが、花ニラは逆にあの葉がクキッと太くなり、美味しく食べられる。
ちなみに花ニラとして出荷されるのは通常のニラ品種ではなく、専用品種である。
ほら、よーく観ると先っぽはつぼみなのである。
このつぼみからこんな風に白くかわいい花が弾けるように咲く。
ちなみに、薹が立つことを花芽分化というのだけど、通常は陽の長さや気温の変化を植物が感じて、「おっと季節が変わるな」と生殖成長へ切り替える。つまり環境条件が整わない限り花ニラを食べることは出来ないということだ。
しかし、高知県はすごい品種を育種してしまった。それは、一年中連続的に花芽を分化させ、周年で花ニラを収穫できる品種だ。今のところ、一つの種で一年通じて収穫できるものは他にはないらしい。
ニラは(花ニラに限らず)冬が一番旨い。ゆっくり時間をかけて育つからだ。葉に厚みが増して、旨みも乗る。
ありがたや! 高知県さん花ニラありがとうございました、撮影後、残らず食べました(笑)
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
本サイトの著作権はやまけんが保持します。出版物・放送等に掲載される場合はご連絡を下さい。トラックバックはご自由に。