2010年8月31日 from 日本の畜産を考える
なんとかPCを完全に復旧できたのは、羽田空港のラウンジだ。レッツノートR7はもう今となっては旧機種なんだなぁ、と実感してしまった、、、けど、これでブログアップOK。とりあえず信じられない奇跡的な風景をお届けしよう!
高知空港に到着すると、周りの草地は刈り取られ、ロールに巻かれている。
すべて牛が食べる牧草となる。高知県ではこういった草などの粗飼料を栽培する平地が少ないので、農家からはひっぱりだこだ。また、ロシアが大不作で、小麦輸出を禁輸したことで穀物国際価格が確実に上昇する。そうなるとえさ用の穀物価格も上がるので、ますますこういった餌になる植物は高騰する。
食料自給率問題についてアンチ的に「自給率はまやかし」という人が多いが、そんなにおかしいかぁ?日本の食が他国との交易のバランスに半分以上依っている以上、為替や不作などの状況によって大きくバランスが崩れてしまうことは明白で、そのリスクを回避するためにも自給率を可能な限り上げた方がいい、という単純な話を、なんでひっくりかえしたいのかよくわかりません。
とまあそんなことを思いながらまずは土佐あかうしの販売に熱心な精肉店・三谷ミートへ。今日は三谷専務はいないんだよなぁ、と思ってたらクラクションがブッブーとなって三谷さんがホルスタインを積んだ家畜運搬車で現れる(笑)
土佐あかうしをここまで品揃えできる業者は高知県内でも2~3軒しかいない。それでもここ最近は品薄で、今月は3頭しか出荷されていないそうだ。一ヶ月にたった3頭!いまや土佐あかうしは本当に絶滅危惧種といっていいかもしれない状況だ。
この日は愛媛から、松山の「カフェ・カバレ」のシェフである通称ムッシュと、大洲市の醤油メーカーである梶田商店の梶田君が帯同。同じ四国にいても土佐あかうしをみたことも食べたこともないというのだ。
でもその前に食べるべきは、三谷ミートの大人気商品・手羽先。
休日などはこれを目当てにみな並ぶ並ぶ。
500g買って550円(笑) すぐになくなっちゃうぞ。アミノ酸補給にどうぞ。
さて一行は嶺北(れいほく)地区にある、素晴らしき場所へ向かう。土佐あかうしが川で水浴びをすることができる、夢のような放牧場があるのだ。
土佐の米の生育は順調だ。
そしてたどりついた川の裏側から放牧場内をうかがうと、、、
居た!
ここにいるのはお母さん牛と、産まれてまだ数ヶ月の子牛たち。みての通り、河原に面した放牧場。これは非常に珍しいロケーションで、対岸の上は県道が走っている。こんな素晴らしい環境の放牧場はまだみたことがない。
灼熱の太陽の下、みな直射日光を受けて汗びっしょり。けれども、そのとき牛に動きが!
「あっ! 川の方に降りてった! もしかすると、、、」
入った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
水を飲んでる!
牛は元々、暑さにはそれほど強くない生物だ。高知県の在来牛をベースにした土佐あかうしは耐暑性が高い、つまり暑さに強いけれども、それでもこの暑さは彼らにとってなかなかすさまじいはず。こうして水の中には入れる環境があるのはいいことだ。
それにしても、こんなのみたことがない風景だ、、、この水、僕も口に含んでみた。それほど上流域ではないけれども甘い軟水。
彼女、ずいぶんサービスしてくれた後、ゆっくりと水から出てきた。
ありがとうね、、、時間を忘れてしまうようなすてきな体験でした。
今日も一日、土佐路です。
■撮影データ
ニコン D700
16-35mmF4
24-70mmF2.8
70-200mmF2.8
やっぱり16-35mmF4はすごい!今回のどだーんと広い横位置写真をみればおわかりと思うけど、、、この秋に出てくるニコンのレンズラインナップはものすごい数になりそうだけど、僕はこの16-35を増強することにほぼ決定。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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