2010年8月16日 from 日本の畜産を考える
さちの肉の余韻はまだまだ続いています。上は、京都市は一乗寺の焼肉店「いちなん」の孫さんが送ってきてくれたさち肉10%入りのロングソーセージとさち肉のハム。
いちなんは学生に大人気の焼き肉屋さん。居酒屋感覚で、焼肉だけじゃなく色とりどりの野菜や地鶏などいろんなものを美味しく食べさせてくれる店だ。
その孫さんが「いま、牛肉のハムに凝ってるんですよ!」という。店の屋上に設置した冷燻機でスモークしたさちの肉のハムだ。
牛肉のハム、やっぱり切り口は赤い。そしてこれがまたいけるんだ!ピックル液はシンプルなものだと思うのだけど、牛肉っぽさがきちんとあって、豚のハムとはまた全然違う食感と風味。やはり牛の重さがあって高級感が感じられる。
ソーセージは軽井沢の本城家にて、炭火で焼いてもらった。パキンと心地よい食感、豚肉に10%だけさちの肉を混ぜていると言うことで、軽やかな味。脂がじゅわっとしみ出てくるかんじではなく、きめの細かいスポンジのように肉が詰まった腸詰め。美味しいです。
さちの肉のハムとソーセージはきっと店でお願いしたら食べられると思うので、京都ご在住の方はどうぞよろしく。
そして東京は銀座・鉄板焼きレストランのGINZA ORIKASAでも、さちの肉を食べられる(もうないかもしれない)。しかもこの店は熊本あかうしや大山黒牛など、餌や牛の品種にこだわった肉を食べることができる数少ない店だ。
熊本赤牛と二戸市の短角牛の食べ比べ。うーむ 熊本あかうしも実にさっぱりしていて旨いなぁ。
さちの肉はサンカクバラを送っておいたのだけど、これがまた、黒毛和牛とみまごうばかりのサシの入り方!
同席したお二方も「ん、、、赤身肉、じゃあないですねこれは」と笑う。サンカクバラあたりはサシがきめ細かに入るので、まあ仕方がない。普通なら喜ぶところだけどね。
ブリスケはこんなふうにさっぱりとたべさせてくれた。うん、こちらはしっかり赤身の美味しさがわかる。
しかも〆のご飯は、雑穀ご飯(二戸市の雑穀だ!)に、さちのブリスケの脂を炊き込んでくれたもの。これに、さち肉の端肉を使った佃煮などがついたものだ!
「もったいないですからね、こんないい肉だから、脂も端肉もつかいきらなきゃ!」
と安井シェフが発案してくれたらしい。ありがとうございました!
そしてまだまださちの肉の冒険は続くのです。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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