2010年5月22日 from 口蹄疫を考える
表題に書いたとおりです。リンクの許可をというご連絡を沢山いただきますが、ご自由にどうぞ。Twitterってすごいですね、三日前くらいからもの凄いアクセス数です。iPhoneがソフトバンク以外のキャリアから出るなら速攻で使わせていただくところですが、そうはなっていないので、ポリシーとして使えないのが残念です。
さて、ご存じの方も多いだろうが、宮崎県の種雄牛(しゅゆうぎゅう)のエース格6頭を避難させた中から、疑似患畜が出た。通常なら、他の5頭も殺処分対象となってしまうところだが、さすがにそうしてよいのかどうか。相当な攻防が繰り広げられているが、僕には何とも言えない。
とりあえず、宮崎の牛肉の写真を載せておこう。二年ほど前に宮崎県の有名な生産者である尾崎さんの店で、ご本人の解説付きでいただいたものだ。
その尾崎さんが、宮崎県の農業法人経営者協会のWeb上で、映像を交えながら現地レポートをしている。ということは、いまのところ尾崎さんの経営はまだ大丈夫ということかと、ホッとする。大手養豚業者である間さんからも昨日、無事を知らせるメールがあった。知らぬ人たちのことももちろん気にかかるが、顔を見知った方々のことを思うと、なんともできない自分がいらだたしくなる。
■宮崎県農業法人経営者協会
http://www.power-miyazaki.net/hojin/
一昨日からかなりいろんな情報を寄せてくれる人が多くなった。ただしその中には確認のとれないものや、高度に政治的な話が入り交じっていて、僕のレベルで出していいものかわからないものが多すぎる。
とにかく、これ以上現場および政治を混乱させることだけはよくないと考える。赤松大臣の姿勢は確かに評価できないけれども、それでも彼がいま辞めることで事態が進むかというと、その空白時の判断ができないことの方がロスになるのではないだろうか。
こう言うときに、一般市民が声を上げる意味があるのだと思う。放っておくと本当に宮崎県だけの問題ではなくなる。僕は本気でそろそろ、高知県の畜産試験場にいる、僕が名を付けた土佐あかうし二頭(強力くんと優男くん)と、岩手県にいる僕が所有する短角和牛4頭の身の上が心配になってきている。
ちなみに事業仕分けでは畜産分野への補助が大きく削られている。そうして削った予算が一帯どこへ行くのかは、これから我々市民がよーく監視していかなければならない。
劇場型政治になってなんとも嫌な感じだが、しかし観客の声援やブーイングが舞台にたつ役者を動かしうるのであれば、いまその力を行使するしかないと思うのだ。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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