2010年4月14日 from カメラ
先日来、GXRを毎日手にして歩いている。いや別に義務的に、ではない。軽くて持って歩くのが全く苦にならないから持ち歩いている。もちろん装着しているレンズユニットはA12、つまり50mmマクロレンズのユニットである。やっぱりこれ以外使う気にならない。
で、先日こういう画像を例に出して、ストロボを使ったライティングができるよという話をした。
これを実現しているのは下の写真のようなセットなのである!大公開。
このようにして、ワイヤードでの外部ストロボの使用が可能になる。
こないだのエントリにも書いたけれども、このユニバーサルシューコードは、公式にはリコーのストロボには対応していない。
実は購入に際して、ニッシンジャパンに問い合わせをした。これこれこういう用途に使えますか、という聴き方だ。まあ、おそらく「サポート外なので無理です」の一言で終わるだろう、と思っていた。
しかし!
担当者の方の対応に驚いてしまった!
「基本的に対応機種(ニコン、キヤノン、ペンタックス)のみの対応となります。が、個人的に試してみます」
もちろん最後の「個人的に試してみます」はリップサービスだろう、と思っていた。しかしその5日後、担当のKさんから連絡が!
「1の件、非公式ながら、使えているような感じです。
ホットシューの個体差が出るおそれもありますので、あくまでも、自己責任でご検討お願いします。ご購入の際は動作確認されることをおすすめします。」
ええええええええええええええええええええええ
試してくれたんですか? いやビックリしてしまった! もちろん公式には「使えない」が答えである。しかし、使ってみたら使える「こともある」という風に理解しようと思った。
※あくまでメーカーとしてのニッシンジャパンさんの公式回答は「使えない」です。それをご理解の上でお試しください。この記事を読んで「コードが使えない」などの事態になったとしても、責任は負いかねますのでご容赦を。
で、並行してリコーさんにも「使えますかねぇ?」と問い合わせをしていて、同じ回答を受け取った。
ということで思い切って購入したのである。
GXRのホットシューにニッシンジャパンから発売されているユニバーサル・シューコードを装着する。このとき、コネクタ部分がかなりキツキツに出来ているので、最後まできっちりと押し込むことが重要だ。じつは、最初に接続したとき、最後まで押し込まれてない状態で「これでいいな」と押すのを辞めてしまった。もちろんその状態じゃ光らない。
「うわっ 光らないよ! ハズレ引いちゃったか!?」
とかなりパニックになったのだが、よくよくみたらピンがまだ奥に押し込まれていない状態だったのであった。ちなみに手前に灰色のスイッチが見える。これは、コードで伸ばした方に電流を流すか、それともこのコネクタ部上部にあるホットシューに電流を流すかを選択するものだ。どうせなら同時に二つとも発光させられればいいのに、と思うけど、無理らしい。残念。
で、反対側のコードにリコー純正の外部フラッシュであるGF-1を接続する。
この状態だとぐらぐらするので、僕はSLIKの小型三脚を付けてみた。よくできたことに、このユニバーサルシューコード、三脚穴が開いているのだ。
この状態で本体とフラッシュの電源を入れると、TTL調光のモードになり、カメラ側が判断した光量で発光してくれるのである。ああ、簡単。
もちろん、この状態で直にストロボの光を当てたら、光がきつくなる。ストロボの発光面にディフューザーを噛ませたり、トレーシングペーパーやスーパーのビニール袋なんかを付けて、光を拡散させて被写体にあてること。
ちなみに、、、ユニバーサルシューコードを買ってから実験して気付いてしまったのだが、、、
遙か昔、EOS Kiss Digital N を使っていた頃に買って愛用していた「オフシューカメラコード」というのがある。「まさかこいつは使えまい」と思いながら接続してみたら、、、
使えてしまったのだ! (もちろんこれも非公式だぜ!) ひえー 実はユニバーサルシューコードを買う必要、無かった!?
けど、いいのだ。ユニバーサルシューコードはちょっと短い。まだ実験してないけど、オフシューカメラコードとを延長ケーブル的に使えないだろうか、と思っているのだ。そしたらコードの長さを延長できる。
僕としてはライティングの自由度を確保するために、最低でも1.5mは欲しい。しかもできればスパイラルケーブルでなくて、細身のストレートケーブルで欲しいのだ。
なぜかというと、、、僕は普通、一人で行動し一人でセッティングして写真を撮る。その際、スパイラルコードだと、、、 カメラから遠いところに置いて撮影しようとしたとき、ふとした弾みでビヨーンとコードのバネが効いて手元に戻ろうとする。そのとき、三脚が倒れて料理の皿に突っ込んでしまったりするのである! いやーーーーーん!!!
細かいことだけど、今後の商品開発にぜひ活かしていただきたいと思います。
ちなみに、日々持ち歩くことで、少しでも使いやすくなるようにハックを試みている。
首からかけるストラップを装着しようとしたら、GXRはコンパクトカメラ用のストラップ穴しかなくて、一眼レフようのストラップは装着できなかった!
ので、なにかいいものないかとヨドバシを探したら、三脚穴にねじ込む方式のリストストラップがなんと500円くらいであった。なかなか佳し。
でも、常に手首にまきつけておくのも疲れる。そこで、小さなカラピナでジーンズのベルト通しにかちゃっと引っかけることにした。
カラピナの上にあるのは、超小型のLEDライトだ。これは何に使うかおわかりだろうか? GXRとA12ユニットは、画質は最高だけど、暗所でのAFが迷いに迷うという欠点がある。 でも、基本的にAFを合わせる瞬間だけ明るくしておけば迅速にAFが合う。そこで、このライトで照らしてAFを合わせて、その状態で我慢してライトを遠ざけて、静かにシャッターをレリーズすればいい。そういう使い方が出来る。
「どうせならそのライトで照らした状態で撮ればいいじゃん」
と思う人もいるだろうけど、どうもLEDの光と照明の光がミックスされると、おかしな色温度になってしまうので、まだ使いこなせていない。
ということで、これが僕のいまのGXRライフだ。
そういえば「最近の写真はぜんぶリコーので撮ってるんですよね?」と言われるんだけど、そんなことないです。
基本、気合いを入れるときはニコンのD700。このカメラはあらゆる意味でいまベストの選択。
次に、荷物を多くしたくない場合にはマイクロフォーサーズのE-P2。これには標準ズームレンズと、荷物的に許せる場合はフォーサーズの35mmマクロレンズをアダプタかませて持って行く。
その体制に、特殊な位置づけで入ってきたのがリコーのGXRなのだ。ほんと、不思議なカメラだ。 だって、A12ユニットは、マイクロフォーサーズよりも撮像センサーが大きいAPS-Cサイズなので、基本的な画質もボケ量もマイクロフォーサーズとは比べものにならないほど佳い。
レンズと撮像センサーが最適化されているから、このとおり画面全域にわたって全くゆがみがない。あ、右上の空中に浮遊してるのは飛行船です。UFOじゃないよ。
そして、野に咲く小さな花をマクロ撮影したいと思ったときに、こんなに肩肘はらずに撮影できるカメラもない。
リコーさんとしては、
「GXシリーズのように使える、S10ユニット(24-72mmというズームレンズユニットだ)をメインに使ってみてください。そちらのほうがよりリコーらしいと言えると思います」
と仰っていたのだけど、僕は正直、あまり積極的に使う気になれない。だって結局、コンパクトデジカメ画質なんだもん。
やっぱりGXRには、単焦点ユニットが似合うのである。F2.5でなくていいから、24mmF4.0程度の広角レンズユニットを一つ、そして万能レンズとして使えそうな35mmF2.8ユニットを一つ。それだけあれば、僕としてはGXRだけ持って撮影に行けそうだ。
次に出るレンズユニットはどうやら、コンパクトカメラCX-3と同じ焦点域をカバーする高倍率ユニットらしいが、僕にはあまり必要ないなぁ、、、その次にどうやら、GR-Dシリーズでおなじみの28mmという広角ユニットが出るはずだ。先日CP+で観たそれは、すごくコンパクトで良さそうだった! でも、28mmって僕には中途半端。20~24mmくらいまで広ければなぁ。
GXRは、まだまだユーザが少ないようで、価格.comの掲示板をみてもあまり活発な議論がされていない。つまらん! ぜひぜひ仲間求む、です。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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