重いカメラはイヤだけど、綺麗な写真を撮りたいョ。そんな人に実は、リコーのユニット着脱式カメラであるGXRは使えるかも知れない! とうとう買うことになっちゃったよ、んでビックリしてるよ。このカメラ、すごく佳い!

2010年4月 2日 from カメラ

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最初に言っておくけど、GXRは「買い」だ。すげー佳いカメラである。もしこのシリーズがこの先に途絶えて、現行モデルしか出ませんでした、チャンチャン。という結果になったとしても、買う価値があるシステムだ、と僕は思う。それに、リコーからは今後のレンズユニットロードマップがきちんと示された。28mmのAPS-Cユニットが出ることも確定。これは仕事に使えますよ。というお話し。

 

以前、週刊アスキー誌上の試用レポート記事を書くためにメーカーから借りたGXRの話を書いた。

http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2009/12/post_1428.html

んで、このGXRに興味を持つきかっけをつくってくださった、カメラマンの阿部秀之先生から、CP+の会場でリコーの偉い方々にご紹介をいただいた。

http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2010/03/cp_1.html

その時に、「こんど阿部先生も作品を出してくださる展示会を銀座のリングキューブで開催するので、いらっしゃいませんか?気楽なパーティーやりますから」とお誘いをいた大体のだ。もうすでに終了してしまったのだけど、12人の写真家がGXRを使って撮影した作品を展示するもので、阿部先生の他にはハービー山口さんやテラウチマサトさんなどビッグネームが並ぶ。これに僕は「はいぜひ」とのこのこ訪ねて行ってしまった。

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そうしたら、、、ぜんっぜん「気軽なパーティー」なんかじゃなかった!出展している写真家の皆さんとリコー関係者の、非常になんというか重大なる位置づけの内輪パーティーだったのである!それがわかったとたん、いやーな脂汗を書き始めたワタクシ。

「阿部先生!僕帰ります!こんなすごい顔ぶれ、僕みたいな素人がはいったらいかんです!」

「いいから、いいからおいで」

と誘われ、同じく阿部先生のファンの方と僕の嫁の三名が、超・場違いな着座パーティーへと参加してしまったのである。斜め前にはハービー山口さんがいる!目の前には塙伸一さんがいる!横には森谷 修さんが! ああもうヤバイ、という感じで恐縮しまくっていたのである。ああ、ほんとうにきつかった、、、

でも、とっても楽しかった。それだけじゃなく、リコーって本当にどうしたら写真文化をよくできるのかということを、真摯に考えているメーカーなんだなと実感してしまった。写真家の皆さんも、それを意気に感じて作品を提供している。そんな感じがした。

で、、、その席上で、リコーの方と話をしていて、怪しい方向へと向かうことになってしまったのである(笑)

「やまけんさん、とりあえずGR-Dの初代機を買って、後悔されたんですよね? GR-DⅢは全くと言っていいほどに別のカメラになってます。これを使っていただけませんか?」

おおおおおっと 素人カメラマンにそんな豪勢な! けどね、、、

「申し訳ないんですが、僕にはGR-Dシリーズの、28mm固定の焦点距離が合わないんですよ、、、なので、お申し出はありがたいのですけど、それはご無用です。それよりもGXRを買いますよ。」

ああっ 言っちゃった! 買うかどうか迷っていたGXRを「買う」って、、、

「うーん じゃあこうしましょう! GXRの本体と、24-72mmのズームユニットをお買い求めいただけますか?そうしたら、50mmマクロのユニットは私から差し上げます。」

おおおおおおおおおおっ まじですか?

実に絶妙な駆け引き。はい、文句ありません。

そういうわけで、僕は晴れてGXRオーナーになりました。

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届いたGXRをここ1週間で使いまくっているのだけど、やっぱりA12ユニットと呼ばれる、50mmF2.5マクロのユニットに使用が偏っている。24-72mmという使いやすいズームユニットも非常にいいと思うのだけども、これは従来のリコーGX200と同じもの、つまりはコンパクトデジカメのセンサーを使っている。一眼レフのフルサイズ機を利用している身としては、正直いって好きになれない。もちろん旅先スナップなどは全く問題ない。ブログ掲載も全く問題ないだろう。雑誌連載のカットにも、例えば田中チョートクさんはどんどん使っておられる。この辺は好みの問題なんだろう。

しかしですよ。50mmF2.5は思った以上に素晴らしいのですよ。

じつはこの直前の熟成肉のエントリにも、ひそかにGXR+A12ユニットで撮影した写真を混ぜてある。違いを見分けるには画像の大きさ(縦横比率)をみればいい。縦に長い(3:2)のがニコンD700で、若干縦方向が寸詰まりになっている(4:3)のがGXRだ。

しかし下記をみてもらえればおわかりだろうが、ホワイトバランスの正確さとかは、GXRのほうが優秀な場合が多いのだ!

■D700で撮影

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■GXRで撮影

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画角が違うので厳密な比較にはならないけれども、冷蔵庫内の昼光色のランプの色が反映されているのがD700、対してGXRはわりとみたままを再現してくれているのがわかる。

また別の店のカット。

D700で撮影 WBオート

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GXRで撮影 WBオート

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ね? なぜかGXRのホワイトバランスは非常に優秀なのですよ。

もちろん、ホワイトバランスの調整は各社でポリシーが違っていて、ニコンはおそらく「その場の色をそのまま再現する」という方向性なのだろうとおもう。D700はハイアマチュア~プロが使う機種だからね、それに精度の悪いWBをのせるわけがない。

しかしそう言う文脈からすると、難しい光源下でも常に「太陽光で観たときに近い色が出る」のがGXRだとしたら、それはそれで素人には使いやすいじゃないか。

ちなみに上の写真は、D700の方はISO1250で撮影し、GXRはISO800。GXRには手振れ補正が入ってるから、A10ユニットは手振れ補正は入っていないけど、それで撮影できちゃうのです。

心配していたフォーカス速度も、いまのところなんとかなっている。それよりなにより、レンズの描写が素晴らしいというに尽きる。

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開放絞りのF2.5で、ベージュ東京のパテを撮影。 ピントが合っている部分とぼけている部分の対比がスゴイ。

日中の太陽光が十分にまわっている状態ならば、フォーカス速度は実用的になる。

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それに、だ。

実はリコーの人といろいろやりとりをしていたのだけど、、、リコーから発売されている外部フラッシュをつけて撮影することで、全く違った世界が開かれるということがわかったのである。

それはまた続きということで、、、