毎年恒例!? になりつつある、三浦半島 長島農園でのタケノコ掘り&BBQ大会 今年も井のなか・アルキメーデ・ラトリエロブション・眞貝シェフ軍団が意味もなく腕をふるった!

2010年4月15日 from イベント,日常つれづれ,首都圏

image

はい、今年もこんな季節になりました。昨年もグデングデンになりながら最後まで大笑いの絶えなかったBBQ大会。

■2009年04月22日 久々に長島農園にてタケノコ掘り&大バーベキュー大会!同世代豪華メンバーの宴だったのである!
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2009/04/post_1306.html

こないだ、某グルメ雑誌の編集部の人に言われた。

「なんかすごいバーベキュー大会やってるみたいだけど、あれ、ウチの誌面で10ページの特集になるくらいの内容ですよ!もったいない!」

そうだよなぁ、顔ぶれ観たらちょっとすごいもんね。けどね、遊びだから愉しいんだよね、遊びだから。

で、今年は錦糸町「井のなか」の工藤ちゃんが長島君とすりあわせをして、お店の人たちの慰労会的な感じで開催。顔ぶれは表題の通り、井のなかの面々に神泉のシチリア料理「アルキメーデ」、六本木の「ラトリエドゥ ジョエル・ロブション」、そしてこれから店を開くところの眞貝シェフだ。

image

長島家の竹林は相変わらずきっちりと整備されている。良質なタケノコを穫るためには、はやし放題ではダメで、適度に間引きをして間隔を空けないと、受光することができずよいものが穫れないのだ。

image

それもこれも長島家の重鎮であるオヤジさんの手による。

DSC_9288

DSC_9251

「よぉ、来たのかい」

いつも思うんだけど、オヤジさん絶対に純血日本人と思えない濃い顔立ちなんだよなぁ。ロシアとかの血が入ってるんじゃねーか?

「あんまし言うなよ、いろいろあんだよ、俺の過去は」

と普通の顔で言うから「マジかよ?」と動揺してしまった(笑)

長島家の二人目の息子もでかくなっている。

DSC_9211

ドイツから嫁いできたフランチスカも、相変わらず美人だ。

DSC_9223

DSC_9230

そうこうしているうちに、みなゆるやかに集合。

DSC_9234

アルキメーデの重(しげ)。僕と同い年だから、今年で40になるのか!早いねぇ、重。

「どもー 不景気で一時期ひどい状態だったけど、最近ようやく持ち直してきたよー」

うん、それは一安心。今年度は、東京のイタリアンが1/3は無くなるんじゃないかっていってる人もいるくらいの不景気だからな、、、いい店は残って欲しい。彼が独立した下北沢の無二路も元気だろうか?そういや、重の独立後に一度行ったきりで、それ以降は不義理をしてしまっている!まあ、アルキメーデ自体にもあまり食いに行けてないような状態だからな、、、東京にあまりいないからね、、、申し訳ないです。

image

始めにきた組でさっそくタケノコ掘り開始。

image

DSC_9227

DSC_9252

DSC_9291

みんな集まったところで、いつも恒例の畑見学へ。でも、お腹すかせてるひとたちばっかりだから、僕と数人は最初のスターター飯を作るために手を動かし始める。

いつも他の連中の料理を味わっているだけでは愉しくないので、僕も一品。

DSC_9296

熟成ジャガイモの村上農園 を覚えておいでだろうか?

■2009年04月06日 本日発売のdancyu5月号は買うべしですよ! 熟成じゃがいもの記事と、短角牛の記事二遍を書いております。
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2009/04/dancyu5_1.html

この村上智華さんから、今年の雪下貯蔵芋が届いたのだ!レッドムーンとキタアカリと男爵芋。この三種をフライドポテトにしよう。

DSC_9301

あとは揚げるだけ、、、ここから先は揚げるのが忙しくて写真撮ってません!ジャガイモは新ジャガを食べるよりも、貯蔵してでん粉質が甘くなってからのほうがはるかに旨い!櫛形に切って二度揚げして、塩だけで予想だにしない味になるのである。

DSC_9304

ロブション軍団は3名参加。スーシェフの新藤君、しばらくまえにテレビの「ソロモン流」で日本料理の龍吟の特集やってたときに、飯塚シェフとともに写っていた。身体がデカイから飯塚シェフよりも目立ってた、、、(笑)

DSC_9308

DSC_9347

絶品のパテ!

「こいつには岩塩を振って、ちょっとだけホワイトペッパーをちらして、コルニッションといっしょに食うと旨いですよ!」と新藤君がとってくれた。

image

うーん 野外で食うロブションの味は格別である!

DSC_9364 

アルキメーデのキーコも、昨日仕込んでおいてくれた数々のご馳走を出してくれる!

「こっちの白いのは油そうめん。うちのオフクロが出身の、鹿児島の喜界島の郷土料理なんだよね。それとこっちは、色んなパスタをグラタンにしてみた。」

DSC_9369

DSC_9370

「ジャンクだけど美味しいでしょ?」

いや全然ジャンクじゃねーよ!旨いよ!

油そうめんも実に味わい深いでんす。

DSC_9323

そうこうしてるうちに畑視察組も戻ってきて、BBQなし崩し的に開始である。

青森の地鶏であるシャモロックの手羽が焼かれる。

DSC_9321

肉の焼き手は、今回初登場、ラトリエで肉焼きを担当する高橋はっちゃんである!

DSC_9315

さすがはロブションで肉焼き担当してる料理人!BBQとは思えない繊細な火入れを、こんなコントロールしにくそうな火でやってくれている!

DSC_9333

DSC_9340

しっかしほんっとに豪華なBBQである、、、

image

これに、ドライエージング肉を焼かせたら日本最高峰!と僕が勝手に思っている料理人、眞貝シェフが加わる!

DSC_9324

こちらは静岡の富士宮市「さの萬」から萬幻豚など持ち込んでくれた。

image

ちなみに眞貝、進藤、高橋の三名は揃いも揃って100kgオーバーな人たちである。この豪快な肉焼キストたちを「大物肉焼き三兄弟」と呼ぶことにしたい(笑)

image

続々と焼けてくる肉。

DSC_9392

DSC_9394

image

DSC_9361

DSC_9379

フジッリにからませたプッタネスカ登場。

DSC_9400

DSC_9407

三浦半島といえば魚。 魚と言えば「井のなか」佐久間料理長である!

DSC_9401

「ここまできてまた魚さばくのかよ~」

といいながらササッと刺身盛り。三浦の金目鯛と4日熟成のしめさば。

DSC_9429

DSC_9435

こちらは萬幻豚の、絶妙な火入れのロースト。

DSC_9437

DSC_9441

ビールは贅沢なことに、サッポロの上面発酵ビールである「白穂乃香」。

image

DSC_9448

うーむ こんな贅沢ふつうはないよね。損得抜きの遊びだからこんなことができるわけだ。

みんなで料理説明。

DSC_9453

DSC_9457

眞貝君は真空調理で、塩分を染みこませた鶏の胸肉をギリギリの火入れしたのを持ってきてくれた。こいつがまた美味しい!んだけど、例のごとく注目料理ほど写真を撮り忘れる。

image

image

image

そうそう、この日一番の大笑いといえば、このバカチンであるところの長島勝美が、地元の小学校のPTA会長になってしまったというニュース!

image

えー

かれこれ10年以上の付き合いになりますが、、、 いいの?この男で? 酒だけは飲ませすぎないようにお願いいたします、、、(笑)

DSC_9504

この日はゲストも多彩。

image

「板橋区ホタル飼育施設」という、その名の通り板橋区にてホタルを飼育しているセンターがある。そこの阿部先生がいらしてくれた。彼はいま問題になっている蜂の研究家でもある。日本では野菜や果樹の受粉用に、ながらく西洋からマルハナバチを輸入している。多くのマルハナバチは、ハウス内などでの使用後、殺処分してしまう。これはいかんと、輸入してそんな風に使わずとも済むように、日本の蜂を育種・普及させようとしている。

長島農園は昔から阿部先生に協力しているという縁で、この日おあいできた。

DSC_9493

こんな、和気藹々の会になったのでありました。でもまだ終わらない!

DSC_9494

漁師の船頭からもちこまれた魚たち、、、「また俺がさばくのかよ!」と佐久間さん出動。休みに来たのに休めない(笑)

DSC_9496

DSC_9527

捌いた後はロブション組へバトンタッチ。

「えー それじゃ、ハーブが欲しいな、、、」 はい、ハーブならその辺に生えてますよ、ということでうろうろしながらハーブ摘みを始める三名。

DSC_9503

長島農園の庭はお花畑なんだかハーブ園なんだか境界不明。

DSC_9517

そんな中に遊ぶ可愛いガーラちゃん。

DSC_9513

DSC_9512

DSC_9533

香草類にビネガーを加えたあっさり味のソース。

R3160514

「この鉄板じゃ、皮くっついちゃいますね」

「いいんだ、皮をきっちり焼き切って!」

DSC_9543

DSC_9546

DSC_9549

DSC_9551

焼き切った皮ははがして、、、

image

爽やかな香草ソースを塗り、

DSC_9563

ルッコラとオリーブオイル。

「僕らは、こういうプライベートな場でも、料理するときは「ロブションぽさを出す」ことを意識します。あるんです、ロブションさん的な味、というのが。」

うん、ほんと、ロブションの風を感じます!朝どれの鯛は身が締まりすぎてて旨みも醸成されていないけれども、肉がブリンとしていてこれはこれで美味しい。あっさり薫り高いソースが食欲をそそるのだ。

DSC_9566

そろそろ寒いぞ、の段階で、佐久間さんが大量の魚のアラでとってくれたダシいっぱいのアラ汁を作ってくれた!

DSC_9593

DSC_9596

料理人同士の交歓。

DSC_9601

DSC_9608

DSC_9616

子供達に空気銃で撃たれて悶絶するロブション軍団(笑)

DSC_9609 

なぜかイチゴを焼く少年。(これがかなり旨かったらしい)

DSC_9625

こんな風に時間が過ぎていったのでした。

いつもながら料理人のみなさん、ありがとうございました。そして場所を貸してくれた長島農園のみなさん、食い散らかしてスミマセン、ありがとうございました。勝美君、生徒の模範となってください。

来年もやりましょう!