2010年3月 1日 from 日常つれづれ,日本の畜産を考える
いま、鹿児島に着きました。空港 は土砂降り、もしかしたら福岡空港へ降りるかもというアナウンスがあったので冷や冷やしたけど、、、今週は鹿児島・鹿児島・福岡の八女。またもやハードです。
そんな一服していたところに、岩手県二戸市の杉澤君から吉報が!
さて、やまけん所有の短角牛が、2月25日にめでたく第3子を出産したとの連絡があり、先程オーナー牛舎に行ってきました。
第3子は昨年に引き続き、元気な♂の子牛でした。(写真を添付しております。)
ということで、今年も子牛の名前を付けて頂きたいと思います。漢字でね!
よろしくお願いします。
いやったぁーーーーーーーーーー
当初、産まれてくる子供に乳を飲ませなかったりと気を揉ませた僕の短角牛ちゃんだが、第二子である国産丸からはずいぶんと子育てが旨くなった。そして三頭目!この子は母牛としての能力がとても高かったと言うことだ。
さて、この新生児、生まれたてはバンビのような可愛らしさだ。
男の子は漢字で名前をつけるのがならわし。さて、なににしようかなぁ、、、
ちなみに僕が名付けた牛たちは、自分の所有する短角牛が「さち」、「国産丸」。そして高知県の土佐あかうし2頭が「優男」に「強力」。
これにくわえて実は、北海道の短角牛の名付け親にもなった。メスだったので「べっぴん」と名付けた。
さて、この短角牛第三子はなんて名前にしようかな。ちなみに、まだ思案の途上だけど、この子は肥育に仕上げるとき、岩泉町に預けたいと思っている。そうすれば、岩手県の主要な短角牛産地である二戸市浄法寺、久慈市山形町と岩泉町を網羅できるからだ。
そして、、、
実は今年の6月に、第一子のさちを出荷する予定だ。出荷とかけば聞こえはイイが、つまりと畜・解体して肉にするのである。
かねてから告知してきたとおり、この「さち」は自分の見える範囲で流通し、食べるつもりだ。いまのところ、ロース一本は静岡のさの萬さんにお願いして、ドライエージングにじっくり熟成させるつもり。それ以外の部分は、協賛していただけそうなレストランに販売して、「食べる会」をやりたい。また、まだこれは計画レベルにものっていないけど、以前やったように通販で焼肉セットにしてもいいかなぁ、とも思っている。
飲食店では、牛肉などを売りにしていても「お客さんが食べられなくなるから」と生きていた頃の家畜の写真などをディスプレイしないところが多い。けれども僕はそれをきちんとやりたい。自分が食べようとしている肉がどんな風に生きた家畜だったのかを、識った上で食べるということをやるべきではないかと思うからだ。
「牛肉」と言ったときに思い浮かぶのは、冷蔵コーナーに並ぶトレイに入った商品パッケージだ。
では
「牛の肉」と言ったら何を想起するか? 肉になる前の、大きな存在である牛の肉をいただくのだということが思い浮かぶのではないだろうか。
僕は、「牛の肉」を現前させながら、愛おしんで食べる会をやり、さちを送りたいと思う。そんなこといったら誰も参加しないだろうけど(笑)
そういうことで
今年は涙なしには暮れない一年になりそうだ。ともかく、名前を決めよう。名前を、、、
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
本サイトの著作権はやまけんが保持します。出版物・放送等に掲載される場合はご連絡を下さい。トラックバックはご自由に。