2009年11月17日 from 出張
原稿執筆もあるので、ホワイトバランスなどまったくいじらずにJPEG画像をリサイズしただけのものですが、備忘録で。
サンフランシスコの港(なんか雰囲気が山下公園とかに似てる)に面した広場でのファーマーズマーケットをブラついて朝ご飯。
日本ではどこへ行っても市町村レベルで「地産地消」と唱えているけど、これはアメリカでも同じみたいだ。
Buy Localというのはわかりやすいフレーズだ。
ところでアメリカの野菜はさして日本に比べて どうこうという気はしていないのだけど、ニンジンについてはとても美味しいものが並んでいる。日本ではナンテス系の、ガチッと堅くて日持ちのする、しかし食べるには硬くて臭いも特有のものがあるものが主流だ。でもこちらでは店頭に並んでいるのをみるとチャンテネータイプ(だっけ?)、細身で丸っこく、果肉が柔らかくて甘やかな品種が中心だ。これならニンジン嫌いな子供も少ないだろうなぁ。
朝食屋台がいそいそと準備をしている。
人気の高いロティサリーチキンの店。
もっともすぐに出てくるのがチキン&ポテト。ポテトは、ロティサリーの下に敷き詰めてあって、鶏から出てくる脂・肉汁が常にぽたぽたとかかりながら焼けていくのが売り。ジャガイモは欧米によくある細身でつるんとした表面、若干粘質系の肉質。さすがに美味しい。とティサリーチキンは、まあブロイラーぽくて肉が旨いとかいうわけではないかれども、まあいける。
しかし!実はこの店の最大の売りはポルケッタという、ロースとした豚肉のサンドウィッチであった。なぜか会計をしているのが日本からきた女性だったので、教えてもらい再度並ぶ。
右側が料理長。
画面中段右にチャーシューの断面みたいなのが見えるが、豚の皮で豚のロインを巻いてたこ糸で縛ったのをロティサリーでぐるぐる回しながら均一に焼く。ロインを薄切りにしたをパンに載せ、玉ねぎを深い茶色になるまで炒めたのを乗せ、次にパリパリに焼けた皮を細かく刻んで乗せ、グリーンをめいっぱい挟んでサンドする。
こいつぁ、旨かった! 皮のパリパリと豚の脂と、玉ねぎ炒めの甘さ、美味さが合わさって実によい味。これはぜひ日本でもやってほしいものだ。
スモークサーモンのオープンサンド。
クラブケーキ。蟹をこうやって食べる料理って、日本では蟹クリームコロッケしかないけど、アメリカ型のクラブケーキの方が旨いと思うけどなぁ。
飯尾君が食べていた、マッシュルームオムレツとベーコン、トーストの朝食プレート。
ベーコンはきっちりカリカリ。水分注入していない本物だ。オムレツへのマッシュルームの入りようもスゴイ。そして塩気がバシッと効いている。塩の効き目がバターの香りをまた効果的にする。
このマーケットに訪れる人たちの野菜選びもまあちゃんとしている。
バジリコなんてもう収穫末期で、葉が茶色くなって花房の着いたやつが並べられているけど、買ってくひとが居る。日本のように消費者が「このシミ、なによ!」と難儀な文句を言うことななさそうだ。
さて橋を渡ってナパへ。雨がすっかり上がって快晴に。
最初にダリウシュというワイナリーを訪問。ツアーの引率者である今和泉さんが、社長レベルにネゴしてくれていたワイナリーだ。
お夜食用に、今和泉さんが有名なデリ・ブションにてサーモンのリエットを購入。
昼食はカリフォルニアの有名な料理学校であるCIAへ。大阪・あべのの辻調理師学校を思い出しました。食前にみた学校のグッズとか料理器具売り場にて、飯尾醸造の紅芋酢を発見。
海外向けには「BENIIMOSU 」を「ベニーモス」とラテンっぽい名前で販売をしているのだ。
とりあえずアメリカの文化であるアンガスビーフを食べる。
CIAの料理はまあ、まあといったところでしょうか。感動はしなかったというのが皆の意見。
そしてこの日最後のワイナリー、素晴らしい立地にあった!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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