速報 国産丸は、岩手県久慈市山形町の柿木家に引き取られていったのです。

2009年11月 3日 from 出張,日本の畜産を考える

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オーナー牛舎に、柿木畜産の家畜運搬車が着きます。

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ご覧の通り雪が降っている状況。寒くて草もあまり生えていないので、国産丸は、牧野から降りて来ています。

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お母さん牛と一緒の部屋にいると別れがつらくなるので、一人分のスペースで草を食べていました。

「じゃ、やりますか」

と浄法寺の畜産担当、杉澤君が本当に慣れた手つきで縄を解き、柿木さんの運搬車に国産丸を引いていきます。

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国産丸もおそらく何があったのか全然わからないような一瞬の出来事。

ここから1時間半ほどで、久慈市山形町の柿木畜産に到着です。

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ほい、ほいぃ~ っと声をかけて、後をすこし押して上げると、戸惑いながらも国産丸が新しいおうちへと入っていきます。

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やっぱりちょっと不安そう。

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目を見開いて、自分がどこにいるんだろう?と思っているような感じです。

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着いたらすぐに草と水を食べさせて上げます。

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柿木のお父さんが、国産丸を観ながら「これはでかくなるよ、いい牛だ。300kgくらいは肉がとれるだろう」と言ってくれました。

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国産丸は、これで晴れて、柿木家の牛になりました。

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これから23~24ヶ月、彼は柿木家で暮らすことになります。その間に与えられるご飯は全て国産の大豆、小麦、乾草など。山形町の短角牛はすべて国産の餌で育つのです。人間よりも贅沢なご飯といっていいでしょう。

元気に暮らすんだぞ、国産丸。