昨年10月に開催して大好評をいただいた岩手県北部の食を巡るツアーを覚えておいでだろうか。
■2008年10月07日 岩手県北を巡る旅 二戸市・久慈市で雑穀・短角牛・ヤマブドウの生産現地に足を運ぶツアー 大盛況! 現地の人達と消費地の人達のふれあいは、やっぱり「何か」を生むのだと実感した2日間だったのであった!
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2008/10/2_17.html
このツアーは、岩手県の久慈振興局と二戸振興局という、二つの区域の局が共同で企画したもので、おそらくこんな企画は前代未聞だったというものだ。それが非常に盛況だったし、この前後に行った料理人向けの短角牛の食べ比べ会や、アクアヴィーノで昨年開催した岩手県北の食材を食べる会も大好評だったこともあり、、、
「今年もやりましょう!」
ということになったのだ!
ということで今年もやります岩手県北部ツアー。しかも昨年と同じではなく、今年は久慈市に重点を置いたツアーにしたいと考えている。
ツアー内容はこんな感じだ!
■岩手県北部の食材に触れるツアー2009
開催日時:10/4(日)~5(月)
定員: 35名
参加費: 46,000円程度(岩手までの交通費、宿泊費、バスチャーター費、飲食費を含みます)※もしかすると団体割引でもっと安くなるかも知れません。
申し込み方法:下記Webから申し込んでください。応募多数ですと、抽選になります。
http://my.formman.com/form/pc/8GMIwFwHkvWt3Puj/
昨年は二戸市の雑穀と短角牛の牧野を見学し、久慈市に移動してという流れだった。で、今年はまず二戸市に入るけれども、その日のうちに久慈市に移動し久慈グランドホテル泊ということになる。
とはいっても二戸市を過ぎ去るわけではありません。昨年のツアーで皆さんが最も印象深かったと評してくれた、雑穀農家のパイオニアである高村英世さんの農場で、刈り取り体験をまたさせていただくことになった!
高村さんは、雑穀でJAS有機の認証を取得している、岩手を代表するといってよい雑穀農家さんだ。昨年はその畑で、アワの脱穀とアマランサスの刈り取りをさせていただいたのだ。
アマランサスは、ビックリするほどに背の高い、鮮やかな紅色の作物であった!
さてそして、今年度の新趣向として、この雑穀で遊ぼうということになった。
実は昨年度参加者から一つ強い不満が出たのだ。参加者というのは料理人の皆様。実は昨年度は錦糸町「井のなか」、「ラトリエ・ジュエルロブション」、「バードコート」、「東京バルバリ」というそうそうたる店の皆さんが参加してくださったのだが、、、
「あのさぁ、俺たちにも料理させてよ!」
という声が上がったのだ!そう、食材の旅なんだから、他の人が作ってくれた料理だけじゃなくて、素材をいじってみたい、というニーズがあったのだ。
そこで! 今年はまずこの二戸の合同庁舎内にある調理室を借り切って、雑穀料理の講習会をすることにした!
雑穀料理を教えてくれるのは、もちろん昨年の昼食に雑穀弁当をつくってくれた「つぶっこまんま」の安藤直美さんだ!
残念なことに「つぶっこまんま」は店をクローズし、二戸駅前の跡地には別の居酒屋が入ってしまっている。でも直美さんは雑穀料理家として相変わらず走り回っている。
ここで、ぜひご参加料理人さん達には創作料理をしていただこうというわけだ(笑)
ちなみにすでに今年度もラトリエ・ジュエルロブションより飯塚シェフがご参加、井のなかチームも勿論参加ということになっている(料理人は一般とは別枠でお誘いしてるわけです)。どんな料理をしてくれるのかな~ 楽しみである。
その後、一路 久慈市に移動。先回は軽~く通り過ぎた「野田の海塩」の製塩工場をきっちりと見学させてもらう。実はこれがとても重要。なぜなら、短角牛の文化は塩と密接に関わっているからだ。その昔、久慈市の内陸部では沿岸部で製塩された塩を運ぶための荷役に、牛を使った。それが短角のベースとなった南部牛なのだ。だから、塩を運ぶという荷役があって初めて短角牛が生まれたといっても過言ではないわけなのである。
で、夜は僕もまだ行ったことがない「ビストロくんのこ」。楽しみである!
さて二日目はまた素晴らしい企画が目白押し。まずは昨年、雨の中でワイワイと楽しんだヤマブドウの圃場見学。
実はこの久慈市のヤマブドウがひそかに人気でてきているらしい。アクアパッツァグループではすでにアペリティフに、シャンパンのヤマブドウ割りという飲み物が人気を博している。それに、これから複数店舗で、ヤマブドウをつかったデザートが供される予定だ。
さてそして!
一つのメインイベントと言っていいだろう、、、昨年、後半にちょろっと寄っただけになってしまったが、「あの料理は本当に美味しかった!」と大好評をいただいた場所、、、
そばの匠館にて、成谷自然食の会のみなさんに、あの久慈市山形町の必殺の郷土料理「まめぶ」をご馳走になる!
まめぶとは山形町に伝わるハレの日の料理。とはいっても見た目は地味で、おすまし汁に根菜類と団子が入っているだけのものだ、、、
と思ってまず汁をすすってビックリ! ホンシメジ(その辺のスーパーで売っているシメジじゃない。天然のシメジ)を干したもので出汁のベースをとるという、現代日本ではあまりに贅沢な汁なのだ! 昨年度の参加者のなかで、特に料理人グループが「うっこれは、、、旨い!」とびっくりした味。
そしてこの団子をかじると、、、
なんと中には地元のオニグルミと、シュッと甘い黒砂糖が仕込まれている!
しょっぱいシメジの汁に甘くこうばしい団子、この組み合わせが実にスペシャル!100人いれば100通りの作り方があるという、この不思議に素晴らしい料理を、今年はじっくり味わおうではないか。
もちろん、この地方特有の「豆腐をつなぎにいれる」蕎麦も食べるぞ!
ちなみにまめぶづくりはこんな感じ。画像は2005年に僕が見せていただいたときのものだ。
こんな風にしてまめぶはできているのだあああああああああああああああああ!
さて、その後、これまたメインの一つである短角牛。昨年度は二戸で牧野をみていただいたけれども、今年は山形町。何を隠そう、僕が初めて短角牛と出会った地である。
実を言うと、久慈市山形村の短角牛は他にはない特徴をもっている。大地を守る会との契約取引をしているので、餌が全量国産なのである! これはすごいことですよ。国産100%の餌。プレミアム短角牛は県産の粗飼料を70%給餌するが、残り30%の飼料には国産以外のものもはいる。しかし山形町の短角は完全100%自給なのである。
こんな感じのツアーになる。いやー 長くなってスミマセン。
で、今回の参加費用ですが、昨年にくらべるとちょっと高くなります。なぜかというと、昨年は岩手までの交通費&宿泊費以外は全部県が負担するよ!という風にサービスしすぎて財政的に大変でした(笑)
今年は、バスの移動代や飲食費をちょこっとずつ負担してもらうので、昨年度より7000円ほどアップさせてください。なにとぞ、、、
■お申し込みは下記Webから
http://my.formman.com/form/pc/8GMIwFwHkvWt3Puj/
昨年はたしか1日で定員オーバーになって、4日くらいで締め切ったと思います。今年はどうなるかな?とりあえず1週間は受けつけたいと思いますが、定員35名ですから、応募が100名を超えるようであれば早めに締め切らせていただくことになると思います。お早めにご応募お願いします。
ではでは、楽しみにしております、、、
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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