一本原稿書き終わった、つかの間の休息

2009年7月30日 from 日本の畜産を考える

あー 眠い、、、ちょっと休憩。

何人かの人から「しばらく前と今日のエントリで、牛さんを撮影しているのは、望遠レンズですか?」という質問が。

近寄ってきてくれない牛は300mmくらいの望遠レンズで撮らないと厳しいけれども、僕の場合、ものすごく接近して撮ってます。高知県庁のニコン好きの山崎さん撮影の証拠写真。

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これが↓こうなる

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そして、

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これが↓こうなる。

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あまり牛が近づいてくると、全体をとらえるためにはズームレンズだと広角にしなければならない。しかし広角で撮影すると全体にパースがついてしまって、もともと持っている迫力が少し薄れてしまうように思う。

ところでいとも簡単にたやすく牛の群れの中に入っているように思われるかも知れないけど、誤解しないように。牛はとてもデリケートな大型動物だ。

「わー 可愛い~」と寄っていって触ろうとして、ドンと暴れられると大変なけがをすることもある。

短角牛の牧野に入るとき、世話人の杉澤君は必ず僕に

「後ろ足で蹴られない角度で立ってくださいね」

と声を掛ける。牛はスローモーな動きしかしないと思っている人がいるようだが、それは間違いだ。あの巨軀を俊敏に駆って走り出したりジャンプする。蹴られたら肋骨の一本や二本は簡単に折れる。

岡山で短角牛を耕作放棄地に放牧して、荒れ地にならないように実験をしている友人は先日、短角牛の子を母から離そうとして、怒り狂った母牛に足を踏まれて骨折した。

日本一の和牛コンサルタントである、僕が尊敬する松本大策先生は、牛に近寄る時に「牛さん、牛さん。触ってイイ?触るよ~。お、かゆそうだね、掻いてあげようかぁ?」などと喋りながらだんだんと近寄り、スキンシップをする。

というように、どんなに経験を積んだ畜産関係者でも、見知らぬ牛に近寄る際にはそれなりに礼を尽くすのである。

だから素人の僕なんぞ、実はびくびくものである。僕が心がけているのは、とにかく牛の目線よりも下に位置すること。上の写真をみてもわかるだろうが、基本的にはしゃがむ。そうすることで、彼らより小さきものであることをわかってもらい、警戒心を解く。あと、目線は最初、合わせない。適当な場所でしゃがんで、目線を外したままずりずりとゆっくり近寄っていく。そのうちに彼らの方から歩み寄ってくるのを待つ。そんな感じだ。

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さーて また書くか。