高知県知事は実にナイスガイだった！　そして卵肉両用の地鶏・土佐ジローと土佐あかうしに囲まれながら帰った一日

2009年7月30日 from 出張,日本の畜産を考える,農家との対話

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このたび、高知県の「スーパーバイザー」という制度の適用第一号を拝命しました。その委嘱式、知事から委嘱状をいただくことに。第一号ということでテレビも二社入り新聞各社も参集し、なかなかにものものしい雰囲気。

そんな中、県庁内で写真といえばこの人という角田さんと出会うことが出来た。

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実はこの土佐あかうしのプロジェクトに関わる畜産課のメンバーはみなカメラ好き。しかもニコンユーザー。車中はカメラの話ばかりだった。ということで、委嘱式の模様を僕のカメラで撮影していただいた。角田さんありがとございました。

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高知県知事の尾崎さんは42歳のナイスガイ！

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高知県産品のPRについて軽く意見交換。ゆっくりお話しをしてみたいものだ。

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角田さんのカメラワークが面白い。このときは「手」に注目したようで、知事のも僕のも、手を撮っておられた。

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自分が写ってる写真を見るのは久しぶりだ、、、（笑）

さて委嘱式後、JA南国市の直売所である「かざぐるま市」で加工食品を販売しているお母さんグループ「四季」のお手製弁当をいただく。

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高知では「りゅうきゅう」と呼ぶ、はすいもの茎のお寿司（緑色のやつね）がざくざくした爽やかな食感で美味しい。ずいきのようなものだ。あと、四方竹というこの辺でしかとれないタケノコも美味しい。

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そして、最近ようやく知名度が上がってきた地鶏・土佐ジローの県下最大の養鶏家にして最も熱い人といわれる嶋崎博子さんの鶏舎を視察させていただく。

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県下最大といっても、この写真に写っている鶏舎で600羽ていど。採卵鶏としては小さい規模。しかし、ここはすべて平飼いで、地鶏のJAS規格を上回る、一羽当たりの飼育密度が1平米あたり6羽というゆったりさなのだ。

※地鶏のJAS規格では1平米あたり10羽以下。

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贅沢な飼い方、そして鶏舎にはいるときはこんこんとノックをして中の鶏に「はいりますよー」と声をかける。

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土佐ジローの雛は可愛い！

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こちらが成鶏のオス。そう、オスを入れているということは、ここの卵は有精卵なのである。

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無精卵と有精卵の違い。メスは条件が整えば、交尾をしなくても卵を産む。その場合は無精卵。で、雄と雌が交尾してできた卵は有精卵で、雛がかえる。

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嶋崎さんが「この子は広報担当のさくらちゃん。愛想がいいのよー」

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たしかに人を怖がらない。そしていきなり5メートルほど飛ぶ。

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土佐ジローの卵はすごく小さい。通常規格でいえばSSサイズ。

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一玉70円～90円はする。高いと言う人は言えばいい。でも、その価値ある卵ですよ。

ちょっと食べてって！と出してくれたのが、土佐ジローの成鶏の肉と、高知県名産のショウガをたーっぷりつかったそぼろ。

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これが実に最高。ショウガの量が半端じゃないのがまたいい。  肉も挽肉ではなく、大きめに切ったものだから、食感もいい。これはもう売れますよ。

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うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

これはマイッタね！ ここしばらくこんなにものすごい風味の深い卵のプリンは食べていない。
ちなみにこの前に、違う生産者の卵の殻入りプリンを食べてきたのだけど、ちょっと比べものにならない。とにかく「風味が深い」のである。

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嶋崎姉妹。

ここの飼養管理の細やかな配慮は女性ならでは。鶏舎内のクリンネスも素晴らしい。いや感心しました。

さて一路空港へ。少し時間があいたので、空港の目の前にある高知大学農学部の放牧場へ。レンタカーを借りたことがあるひとは、高知龍馬空港のすぐ目の前に、あかうしが放牧されているのに気づいた人もいるだろう。

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高知大学の准教授、松川先生。

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「黒毛の研究してきたんですけど、あかうしは可愛いですよぉ！黒毛は神経質なんですけど、あか牛は気性が優しいんですよ。」

さていつものごとく突入。

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なんだモー、と近接してくるやつ。

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褐毛和種はとにかく性格が穏やかでフレンドリー。

「子供が小さい母親は神経質になっているんで、気をつけてください」

といわれたけど、その子供がわらわらと寄ってくる。

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「あ、オスが気づいたようです。そっちにいくかもしれないので、気をつけてくださいね！」

と声がかかる。そう、この放牧場では種雄牛の検定もしていて、この一頭の雄が雌たちに種をつけていく。土佐の褐毛和種は通常は人工授精なのだけど、この実験区では「撒き牛」という方式なのだ。

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1トンを越す、小山が動いているかのような体躯。立派な睾丸がぶらさがっている。そして土佐あかうしの特徴である目の周りの黒ブチ「毛分け」がしっかりはっきり。

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草をもはもはと噛みながら、もう目の前に！軽く警戒して、僕が危害を加えるモノかどうか見に来ているのだろう。

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おそるおそる額を触るが、とくにいやがらない。あーよかった。

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それにしてもこいつ、実にメスにもてる。

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いつもメスがすりすりと寄ってくるのだ。

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夢のようなひとときだった。

松川先生、ありがとうございました、、、

さて、原稿書きますよ。もうやばいですよ、、、

Illusted by GC Factory.
　

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