2009年7月17日 from 出張
このブログではあまり甘味は出てこない。それは僕が表向きは「しょっぱいものの方が好き!」という態度だからだけど、実は甘いものも嫌いじゃない。というより明らかに好き。ただし、時と場合によるということだ。疲れたときは身体も脳も糖分を欲する。そういうときは無性に甘味が欲しい。それも僕の場合、わかりやすいもの、例えばシュークリームとかプリンとかロールケーキとかが最適である(笑)
でも、勿論何でもいいというわけではないのですよ。買ってまで食べたい甘味はそんなに無い。その中でも、僕が「この人の菓子は旨い!」と思っているのが、京都府のマダム・松下さん。実は僕の結婚式(もう6年も前になるのかぁ、、、)でお菓子をあつらえていただいたのはこの方だ。いまみたら、過去ログにも載ってますな。
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2005/06/post_558.html
その松下さんが、とうとう一般向けの販売を始めた。
maman et fille (母と娘という意味だそうだ)という店名で、文字通りフランスでも菓子修行をしてきた娘さんと一緒に、菓子を作って販売するという。当面は、松下さん親子が仲良くしている焼肉「いちなん」の店頭で、日曜日の朝だけ限定で売るそうだ。
その品目が、フイナンシェ。フイナンシェ専門店としてやるそうだ。ただしフィナンシェだけではなく超濃厚かぼちゃプリンも販売するとのこと。そういうご挨拶とともに、ブツがやってきたのである。
手前がかぼちゃプリン、奥がフィナンシェの入った箱。
フィナンシェは5種類もあるそうだが、僕は「お、3種だな」と思って三つしか撮らなかった。失礼! 小ぶりのフィナンシェで、よく店頭でみかけるものよりもハードに焼いているようだ。
食感も強めで、甘みも凝縮されている。フランボワーズだろうかブルーベリーだろうか、説明をみないで食べているのでわからなかったが、プレーンな生地の美味しさがよくわかるものだった。ただ、僕には甘みが強いかな。濃いめに入れた紅茶と合わせると最高になりそうだ。
しかし、ばっちり僕の好みとはまったのが、もう一つの超濃厚かぼちゃプリンだ!
ケーキのように焼き上がっている表面に、スプーンをザクッと入れると、ジュワッと下に敷いてあるカラメルソースが噴出してきた!うおおおっとこれはイイ!
これがですねぇ、 カボチャとかサツマイモとかを使ったお菓子が基本的に嫌いな僕なのにも関わらず、とってもとっても好みと合うのだ!超濃厚というごとく、カボチャの含量は多いと思うが、それ以上に卵も使われているような感じ。ホクホクした粉質感ではなく粘質の食感で、ネットリと舌にカボチャと卵の風味とカラメルの苦甘さがからんでくる。
いやーこれは好みだ。とにかく松下親子を応援します。京都に住んでる甘味好きの方は、日曜日午前中に「いちなん」前に足を運んでみてくださいませ!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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