2009年2月 4日 from 出張
ニュルンベルグに来ています。もう一週間ずれると世界最大のオーガニック商品のエキスポであるビオファッファの開場なんですが、残念ながらそれには合わず。
旅先で友達になったウォルフガングとアネッテという、生粋のニュルンベルガーを訪ねてきました。
もちろんソーセージが美味しいことは予想していたけど、ニュルンベルグ名物のブラートヴルストが滅法旨い!
日本のソーセージと比べると、よりフレッシュであまり練り込んでないような肉のイメージ。日本のハムソーは「加工肉」というだけあって、なにか普通の肉のテクスチャや風味とかけ離れたものとなっているものが多いけど、こののソーセージはそのまま「肉」という味わいと感覚がある。
それにまたこのザウアークラウトがすっげー旨いのである。
学生のころ、荻昌弘さんの本を読んでウインナーとザウアークラウトを食べたいと思ったが、ドイツレストランに行くような金はない。だからいろいろレシピをみて自分でキャベツを刻んで酢を混ぜたスープで煮て、疑似ザウアークラウトを作って食べていた。でも、本物を食べてないから「こういう味なのかなぁ?」と思いながら食べていたのが懐かしい。
こちらのザウアークラウトは醗酵させたキャベツにオニオンとクミン、そしてホールのままの粒胡椒(決して挽いてはいけないらしい)を加えて弱火で煮るものだそうだ。程よい酸味に、クミンの香りがほのかにマッチして美味しいのだ。
ちなみに店は満員でぎゅうぎゅう詰め。強引に相席させられたのだが、隣にいたおじちゃんが食べていたポテトサラダがあまりに旨そうで、頼んでみた。
うおおおおおおおおおおおっ
さすがはジャガイモ料理王国! マヨネーズなど一切使っていないはずだけど、ヴィネガーと油をベースにした、あまり粉質系ではないジャガイモの荒いマッシュのサラダ。ジャガイモやサツマイモが実は苦手な僕だけど、これは旨い。実に旨い! ソーセージ10本にザウアークラウト、ポテトを平らげ、実にご機嫌になったのであった。
このソーセージは街角でも至る所でスタンドがあって、食べることができる。
この辺のサンドイッチは、ケチャップやマヨネーズを使わない。酸味のきいたマスタードのみ。でも、肉についた塩味の強さが日本とは段違いなので、まったく必要を感じないのだ。旨し。
これからフランスに移動します。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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