2008年12月17日 from
コールラビ、といってすぐにどんな野菜か見当がつく人は、そうとうなマニアだ。
カブのような球体だけど、普通のカブとはちがって、葉茎が球状の部分からにょきっと出てくる。茎と葉は立性なので垂直にググッと伸びる。だから、上の写真ではわからないけれども、茎を切らずにもうちょっと長くしたままの状態でみると、ソ連時代の人工衛星スプートニク号のような見た目になる。そう、ぼくはずっとこのコールラビを「スプートニク号みたいなやつ」と形容してきたのだが、そういうと逆にみんな「はあぁ?ぜんっぜんわからないよ」と言うのだ。伝えることって難しい。
ちなみにこれ、カブとも言い切れない。和名は蕪甘藍というが、甘藍とはキャベツのことだ。このコールラビ、皮を厚めに剥いて乱切りにし、スープの種などにするが、食べてみると味はキャベツっぽい。カブもキャベツもアブラナ科で、味に相似点があるのは当たり前なのだけど、印象としては「キャベツが固体になった」というような感じの野菜なのだ。
まだ食べたことも試したこともないけれど、これを極薄に切ってチップスにすると、イケルのではないかと夢想している。
そろそろ寒い産地では雪にかぶって 、蕪の生長も停まる。漬物の漬け込みはすでに終わっている頃だ。まだまだ地方の保存食文化は残っていて、どこへ行ってもここ2ヶ月くらいは冬野菜の漬物づくりに大わらわだった。そしてこれからは、美味しく食べるシーズン。楽しみだ、、、
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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