2008年12月16日 from 日常つれづれ
カレンダー希望者募集、100人を楽に突破してしまいました。
ごめんなさい、今回は抽選ではなく、先着順が妥当かと思いますので、締め切らせてください。
それにしても、、、みなさんの寄せてくださったひとことコメントを読んでいて、泣けてきましたよ。暖かい言葉をありがとうございました。読んでもらっているということが、こんなに書いている人間にとって力となるのだな、ということを再認識してしまったのです。
なんでこんな風に感動しているのだろうかと思ったら、本ブログではコメント欄を無くしてしまったので、読者の皆さんからの声はここ数年、ほぼ届いてこなかった。ぼくは、皆さんがどのように受け取っているのかをあまりわからないままに書いてきたのだ。
思えば、いわゆるカレー事件以降、このブログのコメント欄は無くしてしまったわけです。いつも通り包み隠さず言えば、あの事件によって失ったものはいろいろと大きかったけれど、その最たるものがコメント欄だったかもしれない。
最近からの読者さんは知らないだろうけど、カレー事件とは、僕がある飲食店さんと組んでカレー商品の販売企画を立てたとき、あろうことか製造工程のミスで賞味期限を迎える前に傷んでしまう商品がお客さんに届いたことに端を発する。
すぐさま食品分析センターに分析依頼をしたり、原因究明に取り組むも、分析結果が出るまで時間がかかる。とにかく購入していただいたお客様全員に直接電話をかけてお詫びと状況の調査をした。それに併行して、ブログ上でお詫び文を掲載した。その後、購入したお客様へはすべて返金処理を行い、さらにその後、衛生状態を万全にしたカレー商品を無償で送らせていただいた。
このとき、僕のブログは初めての本格的な炎上を経験したのである。なぜ、僕はコメント欄を閉鎖したか。それは、簡単なことだ。
炎上コメントを書き込んでいたのは、実際に買ってくださったお客さんではない、まったく事件の当事者ではない人たちだったからだ。
購入してくださったお客さんには直接電話をさしあげ(中には最後まで繋がらない方もいらっしゃった)、怒られたりしながらも最後はご理解をいただいた。でも、炎上は全くそうしたところとは別の方角から、匿名の発言によりなされたのである。
(このへんフェアにしたいので書いておくと、炎上コメントとは別次元の、非常に正当な指摘コメントも多々あった。)
僕個人もこれは厳しい状況だ、と思ったけれども、それ以上にこの商品を実際に販売してくれた業者さんなどにも延焼すると申し訳が立たない。ここでコメント閉鎖を決めた。
思えばこれが出張食い倒れ日記の幼年期の終わりだったのだと思う。以来、僕は意図的に外からのブログの評判とか、そういったものを無視するようになった。ブログ関連のイベントに呼んでいただくことが数回あったけれども、すべてお断りした。いまも基本的には断っている。もういいや、個人の営みとして淡々と書いていくだけでいい、という気持ちだったのだ。
しかし、、、
今回のカレンダー募集の記入フォームには、なにげなしに「なにかひとこと」欄を設けたのだけれども、思いのほか、みなさんがいろいろなことを書き込んでくれた。それに触れてなんだか非常に嬉しかった。
ということで、応募していただいた皆さん、本当にありがとうございました。今を持って、受け付け終了とさせていただきます。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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