2008年11月12日 from
今朝の朝一便で、佐賀空港に到着。空港の周りはすぐに田園風景と、海!
川副町のあたりで、なにやら稲刈りの終わった田んぼに、大勢で黒いネットを干している風景をみた。
「あれはなんですか」
と聞くと、なんと
「海苔を干している」
んだそうだ!
そう、佐賀県は国内の海苔生産の主産地で、この辺一帯で年間200億円の産業となっているらしい。
この段階では小さい海苔が、成長するとブワッとシート状になるのだそうだ。
海苔は非常に生命力が強いので、いまこうして幼い段階のものを引き上げて乾燥させ、マイナス30度で冷凍する。なんと、その状態でも細胞は壊れず、活きているのだそうだ。
それを、いま成長させている海苔を収穫し終わってから再度海に沈めて二毛作するらしい。養殖とは海の農業といえるものだが、海苔については全く知らんかった。勉強になりました!
それにしても、佐賀の海はまた実に気持ちよい。
干満の差が激しく、水位は6メートルも変わるそうだ。いまは満潮。干潮になるとほとんど水が無くなり、船はドベッとじべたについてしまうらしい。
「ですから、作業出来る時間が6時間程度しかないんです。だから、この辺の人たちは自然とせっかちな感じになってしまうので、県外のひとからみると「気性が荒いねぇ」と言われたりするんですよ。」
とは、ご自身の実家が海苔の生産をしているKさんだ。
「あのですね、今はまだ獲れませんが、生産者が干した海苔を入手して、自分でサッと焼いて食べると、あまりの味の違いにビックリすると思いますよ。そりゃあもう、美味しいです。私らは毎日それを食べますが、、、」
うーーーーーーむ
そいつぁ、食ってみたい!
街道沿いには、転作ダイズが収穫を待っている畑が拡がっている。
この辺の品種はほとんどがフクユタカだそうだ。
ちなみに識らない人がたくさんいるけれども、エダマメはダイズの未熟果だからね。あれをそのままずーっと放っておくと、ダイズになります。
連れて行ってもらった直売所では、海産物を使ったすり身製品や、馬刺しのブロック、鮮魚類、そして野菜が並ぶ。馬刺し用の馬の肥育をする産地でもあるのだ。
これはタコ。スミを吐いているのをさっと洗ってそのまま酒で煮込み、砂糖は使わず醤油だけで味をつけて食べるのが旨いそうだ。
「墨もいっしょに煮ないと美味しくないわよ」
とのこと。
こちらはなんとも無造作に売られているハモ。
どーんとでかい切り身が200円とかで売られているのをみると、なんだかなぁ、と思ってしまう。この辺の人たちは家で骨切りまでしちゃうらしい。
インターナショナル・バルーン・コンテストというのが開催される河川敷に、サギが餌を探していた。このコンテストに100万人もの人が集まるそうだ。
お昼ご飯は寿司。
さあて、これから仕事です。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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