2008年10月 3日 from
食用ホオズキは学名フィサリスという。食べたことある人なら、あのなんとも複雑な香りと甘さ、凝縮されたアミノ酸のうま味を想像して、口中に涎が出てしまうに違いない。
これを扱っているのは岩泉の早野商店。岩泉で昆布巻きなどの加工食品を製造する小売商だということなのだが、実は大学時代の後輩がここのムコ様として嫁いで(?)いる。小笠原君という名字だった彼が、「ヤマケンさん、山形町や二戸ばかりじゃなく、岩泉にも足を運んでください!」というのだが、まだ実現していない。
彼が嫁さんを連れて、二戸で開催された講演に来てくれたとき、その美人な嫁さんをみて「なるほどこれはムコに来たくもなるわなぁ」と思ったものだ。下の写真が、同封されていた岩手日報の記事。写っているのが彼の嫁さんである。
さて
食用ホオズキはナス科の植物だ。英語ではstrawberry tomatoと表記されることもあるくらいで、甘いトマトのようなものと思えばいい。けど、トマトはどこまでいってもやっぱりトマト。よくあるフルーツトマトのジェラートとか、トマトをデザートにしたものがあるけれども、僕は美味しいと思わない。あれだけアミノ酸が含まれていると、どうしてもおやつというよりはおかずの味になっちゃうのだ。
けど、食用ホオズキは純粋にスイーツとしての味わいになっていると思う。アミノ酸の組成が違うんだろう。甘く食べて違和感がない。香りもエキゾチックで魅力的だ。
送ってくれた中には、ホオズキの実だけじゃなく、これをジャムのように加工したソースが入っていた。ヨーグルトに加えると美味しいらしい。家に帰って試してみよう。
小笠原君、じゃなかった早野君、どうもありがとう。ご馳走になります。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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