2008年9月28日 from 日常つれづれ
非常に唐突に感じる人も多いだろうけど、、、僕の本業である農産物流通・ITコンサルタントとしての顔の方での、重要な仕事を発表させていただきたい。
いま、食の事件・事故が多々起きているが、その中でも最も原初的な素材である農産物の世界ではどんな種をまき、どんな肥料を投入し、そしてどんな農薬をどれくらいかけたのかということをきちんと記録することがマストになっている。これを「記帳」という。
この記帳のための仕組みはいろいろあるのだけど、最も一般的なのは「紙に書く」というものだ。専用のマークシートなどに書いたものを、OCRなどで読み込むというのが、現在日本で最も普及している仕組みだ。
そうしたシステムは、JAなどが構築し、生産者に紙の配布などをしている。けれども、個人農家や規模の小さい農業集団には、そこまでコストをかけることができず、導入が進んでいないのが現状だった。
で、、、
僕は農業情報という分野の研究・ビジネスをこれまでやってきた。学生時代から常に思っていたのは、「農業版のOfficeとも言えるようなソフトウェアを作りたいなぁ」ということだった。
その夢を、ようやく叶えることができた。
ここに、誰でも無料で使用できる農作業記帳ソフトウェア、「畑のあしあと for W-ZERO3」を公開する。
■公式ホームページ
http://www.yamaken.org/ashiato/index.html
どういう経緯で、どういうメンバーでこのソフトウェアを制作したのかは、上記Webで観てもらえればおわかりになると思う。
正直いうと、当初想定していた内容よりも超・オーバースペックになってしまった。果たして使いこなせる人はいるんだろうか。けれども、農林水産省が配布する農薬DBファイルを読み込ませれば、農薬情報は自動入力ができるなど、使いやすさをきちんと追ったものにはなっている。
で、これは実は、PCを母艦にして、ウィルコムのスマートフォンであるW-ZERO3を畑にもっていって記録するというシステムだ。ただし、W-ZERO3をPHS通信で使用する必要は、今のところ機能にもたせていない。つまり、情報端末としてW-ZERO3を買って、通話コースは解約してしまっても使える。端末としてのW-ZERO3は非常に安価だと思うので、ぜひ試して欲しい。型落ちのモデルでもOKだからね。
フリーソフトなので、あまり手厚いサポートは期待しないで欲しいのだけど、もし周りにこういうソフトに関心がある人がいたら、お薦めしてくださると嬉しいです。
最後になるが、この公式ホームページは、盟友の加賀谷が、Bind for Weblifeを駆使して作ってくれたものだ。ここに謹んで御礼申し上げたい。加賀谷、サンクスでした!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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