2008年9月 5日 from イベント
先日、新宿伊勢丹のフェアで「ブリのあつめし」を親子で出しに来たブリ養殖家の村松さんが、明日のブロードキャスターに出演するという。あ、いま確認したら、村松さんがというよりは、彼が率いる「活き粋船団」という団体が、である。
■活き粋船団
http://www.ikiiki-saiki.jp/index.html
きっと放送内でいろいろあると思うけど、今年前半に週アスの連載むけに取材した際の写真を余り載せていたかったので、ここに披露。
明け方、ブリの養殖場に出航。
蒲江漁港は、内湾は非常に穏やかで、栄養が豊富なのか、たくさんの魚が生息する素晴らしい環境だ。 その湾を出たところに養殖用の生け簀がある。この中に5000匹のブリが養殖されている、、、と記憶しているけど、間違ってたらスミマセン。 一つ一つの生け簀は小さく見えるが、海の非常に深いところまで続いている。これもまたお金のかかる財産。
ブリの活け締めをしている人達。
生きているのをすぐに締めて、氷水のなかにザンザンと放り込んでいく。これを漁港ですぐさま大きさ別にわけて、氷詰めして出荷する体制をとっているのだ。
「最近は本当に原油高で燃料費があがり、餌代もあがり、本当に大変になってきたわい」とつぶやいているかのような村松さん。
そんな彼が「船団」でやっているのは、ブリを産地で加工し、価値を高めて販売することだ。しかも、通常は捨てられるアラや頭までも美味しく調理し、商品化している。
これが、特製のタレに漬けられ、あの「あつめし」になるのだ。
「船団」の頒布会員になると、こうしたブリなどの加工品が届く。非常に美味しいので、是非試して欲しいと思う。ちなみにこれら商品は、決して”安い”と思うような価格ではないと思う。けれどもこの価格こそが「漁師が食っていける価格」である。そのベンチマークとして受け取ってもらえればいいのではないだろうか。その代わり、味と安心性(安全性は当たり前なので)は、彼らの保証付きである。「養殖」はイヤだと思っている人に、ぜひ試してもらいたいものだ。
ちなみに、写真にある「がんこ漁師の熱めし」の、村松家バージョンをいただく。
これが熱めし。 これに、熱々の鰹だしを注ぐ。
ブリに熱がはいって半生になり、うま味が増して、もう最高である、、、思い出しただけでもよだれが、、、
ブロードキャスター、みたいけれども僕は明日から秋田県にいくのでみられない。ぜひ皆さんご覧下さいませ。
ちなみに、蒲江漁港の集落の人達が祀る神社でのお祭り風景。
漁師さん達は、出航する際、湾内からこのお社に拝礼して、湾を出て行くそうだ。神様だけではなく、我々消費の側も漁師を守っていかなければならない時期にさしかかっている。
日本の魚食文化は実は危機に瀕している。それが伝わる番組であることを祈りたい。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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