2008年3月 3日 from 日常つれづれ
もうすぐ3月4日になってしまう。ということはこれで僕も晴れて37歳である。3月生まれなので、同期の連中の大半は、次の4月で38歳となる。うーむ、本格的に40歳が目前となってきた。
大好きな、日本最長のロックバンドであるムーンライダーズの「30」という曲で「4分たてば 僕は30 君への伝言 伝わってるかな」などという部分をポケーッと聞いていた高校生時分は、自分が30になるなんて思ってもみなかったが、30歳を超えてからは本当に怒濤のように日々が過ぎていく。この分だと40歳もすぐだな。
この36歳は本当に自分にとっても激動の年だった。
・憧れのdancyuに書くことができた。大学以来の夢、かなう。
・なんとあの「日本の論点」にまで書くことができた。これはいまでも出来過ぎ
だと思うが。
・糸井重里さんのテレビ番組「月刊野菜通信」にレギュラーレポーターとして出
演させていただいた。次の3月30日(日)の回で、番組リニューアルのため、
僕のレギュラーは一端終了となる。今年一番僕が影響された人は間違いなく
糸井さんだった。ほんとうに幸せな仕事だった。
・日本農業新聞という、農業の業界最大の新聞に毎日(日曜日除く)連載を書か
せてもらっている。すげーツライけど楽しい連載だ。
・岩手県二戸市の短角牛の母牛オーナーになった。その経緯はブログ読者ならご
存じだろうが、なんと先日、岩手県から正式に短角や雑穀のPR事業の支援を依
頼されることとなった。ということで、来年度には念願の二戸オフ会を開催すること
がかなう見込みだ。おそらく日本でも一部でしか行われていない、エサ別・年齢別
の短角牛食べ比べの会をできると思う。
・そして、非常に最近の出来事、というか、これからの話なんだけど、NHK「きょ
うの料理」の月刊テキストになんと野菜についての連載を書くこととなった!
なんといっても最近はこれが一番驚いた出来事だ。僕は小学校低学年の頃から、
母が15年分くらい貯めていたきょうの料理のテキストを飽きることなく読んで
いた。農業のことより先に料理に興味があったのだ。その最初のとっかかりに
なる雑誌に書くことができるなんて、本当に光栄なことだ。4月号は今月発売
される。出たら、実家に送ろうと思う。
・そして、二年がかりになってしまったけれども、食の問題に関する初の新書を
書いた。ようやくこの3月19日に発売である。タイトルは「日本の「食」は安
すぎる」 講談社プラスα新書から出版される。時間がかかってしまったけど、
かえってタイムリーな出版時期になったかもしれない。
そんな感じだ。
一年を通じて、いくつかの仕事が終わり、そしてまた新しい仕事が始まっていく。それにしても数年前とは僕の仕事もずいぶんと様変わりしている。これからどうなっていくのやら。でも、一つだけ変わらないのは、仕事でどんなに書き疲れても、なぜかこの食い倒れ日記を書くことだけは苦にならない。どころか、これを書くことが自分にとって最も楽しい時間なのである。
ということで、読んでくださっている皆様、これからもよろしくお願いいたします。
ちなみにこの誕生日、佐賀県に日帰り出張して参ります(笑)
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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