2007年9月 3日 from 首都圏
うちの事務所は日本橋にあるのだけど、独立当初は八重洲にあるレンタルオフィスにて一人で仕事をしていた。自分の席はないけれど、空いている席を使うことができ、電話の受け答え等の秘書代行もしてくれるいいサービスだ。起業したての人にはありがたいサービスだった。
で、昼飯スポット探索となるわけだけど、この周辺には色んな店はあれども、リーズナブルで旨いという店はけっこう限られていた。個人的に好みだったのが、ちょうど事務所裏手にあった「シンガポール・シーフード・エンポーリアム」という、激烈に小さくて、綺麗じゃないのに、出てくる料理はマジで現地的旨さを発揮しまくりといういい店。ここの辛チャオクイッティオ大盛りとかナシゴレン大盛りは、ホントにヤバ目に大盛りになってくるのだ。12時を過ぎるとシンガポールやマレーシアやタイなどあの辺の国々の料理が好きなOLで満杯になってしまう魅力的な店だった。
しかーし!
久しぶりにこの界隈にて飯を食おうと歩いていたら、この店が移転するそうな!
ひゃー かなりの打撃である。やっぱり街は動いて居るんだなぁ。
けど、この店がなくなったら本気でヤバイという店が、その斜め前にある「浮舟」だ。
住所:中央区日本橋3-4-13
TEL:03-3271-9042
この店では昼飯しか食ったことがないけど、どんなに腹が減っていてもここのハンバーグ定食(700円)大盛り(+100円)を食えば絶対に大丈夫。何せ飯がこんな盛りなのだ。
ドンブリ山盛りクラスのド迫力白飯。
そして、どう見ても店で手ごねしてくれたとしか考えられないハンバーグが、実に飯を食い進ませてくれるのだ!
いつもても佳いプレゼンテーション。ハンバーグの大きさも700円とは思えないほどに充実したでかさだ。
このハンバーグの表面はカリカリ系仕上げではなく、ふんわり焼き上げてソースと一緒に煮た感じ。
肉壁をフコッと崩すと、プンとした豚肉特有の親しみやすい香りと、「うおっ」と思うほどに大きめのざく切りにしたタマネギが崩れだしてくる。
ハンバーガーのパティにするなら、ビーフ100%でタマネギ抜き、塩だけで軽く練って焼くだけが好きだけど、白飯に合うハンバーグはやっぱこれでしょう。豚肉ベースでタマネギタップリ。そしてケチャップベースのソースでホロリと煮込んだのが最高である。書いててまた食いたくなってきた、、、
しかし、飯大盛りにすると、最後まで白飯をくいつくすことがちょっと困難であるのも事実。かといって普通盛りだと飯量に対して肉がトゥーマッチで、「ああこのおかずで飯がもっと食えたのにもったいない感」がわき上がってくる。なかなかに悩ましい分量なのだ。この辺、国立市・一橋大学周辺文化が産み出した名品である「スタ丼」の大盛りと同じような感覚である(笑)
だったら「大盛りだけど若干ご飯少なめ」という注文をすればいいのかも知れないけど、俺の、何の価値もないプライドがそれを許さない。かくしてハンバーグのソースに醤油を垂らして塩分濃度を濃くし、少しでも白飯消費のための推進力を確保するのであった。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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