神奈川県藤沢市 飯島農園にて久々に農場満喫 野菜の花咲く美しい風景がそこにあった

2007年5月23日 from 出張


この花、なんの花だかお分かりだろうか?
わかる人は偉い!
農産物の関係者でなくても比較的、よく眼にすることの多い花だ。

正解はジャガイモ。
藤沢市の飯島農園では、数種類のジャガイモを作付けしているようだ。おそらく3種。真ん中の区画だけ、可憐な花が咲いていた。

わりと見過ごされがちなのだけど、野菜の花はかなり美しく、鑑賞に耐えるものが多い。

今回はEOS Kiss DNとE-410の二台+三脚という、ヘビーな装備で藤沢に向かった。この最後の写真だけオリンパスE-410で撮影。やっぱり背景をバーンとぼかしたい時は、明るい単焦点レンズを持っているEOS KISSを持って行かざるを得ない。

なーんちゃって本音を言うと、デジタル一眼レフカメラを二台もって撮影するなんて、プロっぽくて格好いいぜぇええええというミーハー気分を満喫したくてやっただけである。でももうしたくない。重いもん、、、

じゃあ、この花はなんだかお分かりだろうか?

これはエンドウ豆。
しかも通常の絹さやではなくスナックエンドウ(スナップエンドウとも呼ぶ)である。

こんな風に花の根本からニョキィイッと莢(サヤ)が突出してくるのである。

葉の間に、虫クンも発見。


地面では春夏ニンジンが旺盛に茂っている。

こいつはトウモロコシである。

肥料分を多量に必要とするトウモロコシは、暑い日差しを受けながらグワッと伸びゆき、あっというまに人間の背丈を超える。

さてこの花はなんでしょうか。

正解はトマトです。夏に向けて、大玉トマトの4段目くらいまで着果していた。

トマトの枝と枝の間に小さな小さなクモが網を張っていた。

マクロレンズで近寄って撮影。ひええ なんかスゴイ世界。昆虫写真にはまるひとの気持ちが少しわかる。

「午後、仕事ないんだったらご飯食べていってくださいね」

と飯島農園の女将、あいこさんが誘ってくださる。何年ぶりの飯島家メシかなぁ~嬉しい。



ご飯は、自分の田圃の「きぬひかり」。
もっちり感強く、実に旨し。米は農家で食べるに限る。

食後、あいこさんと30年以上前の農村の話をきいた。

「うーん 農家に生まれ育って農家に嫁いだけど、少し楽になったと思うのは最近よねぇ。子供の頃なんか、買い物なんかあまりできなかったわよ。いまは、都市近郊にいる農家はいろいろ工夫できれば面白いことができるようになってるけどね。」

さてブドウ畑では、今や飯島農園の若きエース、ヤッ君がジベ処理をしている。ジベレリン処理は、花を吹いたブドウの房をある種のホルモン水溶液(農薬ではないよ)に付け、種を無くす作業だ。そう、種なしブドウはいちいち人の手によって処理をされているのだ。味は、断然種有りの方が旨いと思うけどね。

これが花を吹き始めたブドウの房だ。この写真だとあまりよくわからなくてゴメン。


僕が大学に入学し、キャンパス内に畑を開墾し、そして飯島さんと出会って畑を借りることになったとき、ヤッ君はまだ高校生だった。それから10数年。30を過ぎ、よく気がつく嫁さんをもらい、可愛らしい娘まで生まれた今、なんとも頼りになる存在になっている。

都市近郊農業はますます重要性を増している。これから少なくとも40年くらいはたのみますぞ。

ハウスの中で、稲の苗が育てられている。

生育初期に乾燥しないように、遮光シートが被されていた。まだ親指第一関節程度の大きさだ。

最後のお花。これはもうわかるだろう。

キュウリの花もなかなかにカワイイ。

遊びに行ったわけじゃなく、午前中は連載中の雑誌の写真をプロカメラマンが撮影するための藤沢行きだったのだ。でも午後は自分の撮影に費やした。

あー やっぱり自分の畑が、一畝でもいいから欲しいなぁ、、、江東区木場近辺で、農地貸してくれるひといませんかね。

という、久々に土を満喫した一日でした。