2007年2月 8日 from お取り寄せ
秋田ツアーでお世話になった浅野さんから、真鱈の半身と、たっぷりの白子・肝が届いた。浅野さんは、秋田県能代市で、きわめて希な「ビールを一本も置かない酒屋」を営む炎の秋田地酒伝道師だ。
■浅野さんの天洋酒店について
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2006/06/4_5.html
ちなみに彼からはほぼ毎日のようにメルマガが送られてくる。
「今日は○○酒造の限定品が5本入荷!」
とか、とにかく日々、凄まじくレアな酒の入荷情報を全国の顧客にとばしまくっているエネルギッシュな伝道師さんなのだ。
今回は、超・新鮮な真鱈と芹(セリ)3束をお願いした。そうすると、彼のお薦めにごり活性酒「一時」が同梱されているではないか!ひえええ こいつぁ 取扱注意だ。
さて 真鱈の内臓を全ていれるじゃっぱ汁において、重要なのはこれ。
真鱈の白子と肝である。手前の色が違うところが肝なのだ。デカイ!
浅野さんからは下記のごとく。
味付けは基本的にダシ(うちでは煮干)と味噌だけです その家庭によっては 酒粕を少し入れたり 肝を少しすりつぶして入れる家もありますネギは大振りに切ってくださいね
そうそう、もちろん分かっていらっしゃるとは思いますが
うちでは
ジャッパを食べるサイズに切ってザルに載せ
塩を振って少し置きます
そして、熱湯をかけて殺菌と臭みを取ってから鍋に入れますよ
なるほど、なるほど。
煮干しというか鰺ジャコと昆布で濃いめの出汁をひき、味噌となんばんの粕漬け、そして真鱈の肝を溶かし込んで、ベースの汁をつくる。
しかしとにかく大量の白子だ、、、
セリには秋田っぽく、根っこがわんさかついたのを用意して貰った。この根っこがジャクジャクとした食感と強い香りで旨いのだ!
酒はこれ「一時」。
キャップ近くに「警告 危険な酒」と断りがしてあるのが面白い。旨い開け方(飛び散らない)の説明書がついているのだが、どうやってもものすごい勢いで中身が吹き出す。だましだましガスを抜きながら呑むと、本当に米の甘さがしっかりのこった、上質のシャンパーニュのごとき味わいだった。
この日のお客さんその1は、渡邉さん夫妻だ。
ちょうど去年の今頃放映されたフジテレビ「スタメン」のディレクターをしていたのが彼なのだ。テレビ関係に会った中で最高に素晴らしき男なのである。
鍋がグツグツと沸いてくる。しばし白子をだまって摂取。火が通るかとおらないかのギリギリの線にあるのが旨いが、しっかり火を通したものも、これまた旨い。白子は偉大である。
渡邊さんがもってきてくれた「栄光富士」。ちょっとフルーティすぎて食中酒には厳しいが、食前にはいい酒だ。
渡邊さんに加え、僕のこのブログサーバを運用しているG原さんも合流。
みな、どーでもいい話を延々と続けて、楽しんだのである。
いやそれにしても白子、、、
またよだれが出てきた。
浅野さん、どうもありがとうございました!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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