2006年7月 5日 from 出張
いやもう
読んで字のごとくである。
再三書いているとおり、僕は関西風の鰻が好きだ。蒸さないでバリッと焼いて、強めのタレにつける関西風の焼きのほうが今のところ旨い。しかし関東に住んでいる限りそれを求めても虚しい。だから実は僕は東京ではあまり鰻を食べない。満足度が低いのだ。
東京近郊で旨い鰻をたべるならどこにいくか。それはもう間違いなく静岡県の三島である。三島にはなぜか鰻屋が多い。有名なのは桜屋という店だが、JR三島駅から歩いていける町中に「本町うなよし」という店がある。
僕にブラジルやペルー料理などのラテン系料理を教えてくれる柴田さんが教えてくれた店で、「三島にも色んな店があるけど、ここがお勧め」と言っていた。そしてそれ以来、僕も間違いなくはまっている。
品書きをみればおわかりのとおり決して安くはない。
しかし、ここでは僕は特上を頼む。都内で食べない分、地方で旨い鰻店にいくと、財布のひもがゆるむのだ。
さてここの特上は本当にすごい!
何がすごいかと言えば、乗っている鰻が二匹分なのである。
一匹を半分に切ったのが3枚表面に乗って出てくる。では、残りの1ピースは?というと、、、
そう、ご飯の中に隠れているのである!いわゆる”まむし”である。この量が半端じゃない。ご飯も大盛りになっているので、ボリューム的にいうと、北海道帯広の豚丼「鶴橋」の特大豚丼と同じくらいと考えて良いだろう。
■参考:鶴橋の特大豚丼
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2004/06/post_270.html
いやもう 顔がほころびっぱなしである。
ここの鰻は関東風で、蒸しているのだけれども、テイストは関西風っぽい。味が濃いのである。また蒸しているにもかかわらず脂は強い気がする。強めの鰻で非常にご飯が進む。それとともに満腹感もそうとうなものである。
実は最初に柴田さんに連れられてきたとき、うざくとう巻き、白焼きを頼んでから特大をとったのだけど、後悔した。正直、最後まで食べきれなかった、、、この僕が、である。鰻の脂がかなり濃いのでギブアップした感じだ。
後半になると山椒をばかすかかけて、舌に麻(マァ)の感覚を覚えながらかっ込む。
かなりグロッキーになるが、完食。もうしばらく鰻食わなくてもいいや、と思う。
いやしかしやっぱり旨い。
一日経って、また食いたくなってきた。
そういえば本日、昼にMさんと話をしていたのだけど、中国産の鰻の輸入量が減っているせいか、国産鰻の価格が上昇している。土用の丑の日前後は大変なにぎわいになると思うが、今のうちに鰻を食べておいた方が良いかもしれない。鰻は元来高いモノなのだ。たまにはけちけちせずにばーっと散財してみようではないか。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
本サイトの著作権はやまけんが保持します。出版物・放送等に掲載される場合はご連絡を下さい。トラックバックはご自由に。