2006年4月25日 from 食材
台風害に遭った宮崎県西都市の、JA西都マンゴー部会の部会長が僕の事務所に訪れて下さったことは先日お伝えしたとおりだ。
その際に、お土産に2玉で15000円の値が付いたマンゴーをいただいてしまった。いわゆる「太陽のたまご」という、宮崎マンゴーの中でも最高位に位置する規格品だ。ちなみにこの「太陽のたまご」と称せられるためには、糖度が17%なければならない。このため、非破壊の糖度センサーを用いて一玉一玉測ってから出荷される。
ただしマンゴーの美味しさは糖度だけではない。酸味とのバランスと、あとはやはりコクが重要だ。コクについては糖度とは全く関係がないところで生成される。甘みと酸味とコク。これが揃ったマンゴーは実に最高なのだ。
本来なら、義援金にご協力いただいたみなさんと分け合いたいところだが、そうすると1センチメートル四方の体積にしかならんので、私が代表としておし頂くことにしました。みなさんごめんなさい。
味について書こうと思ったが無粋なので辞めた。
口の中で鮮烈な香りと甘み、そしてエキゾチックな気配を残して消えていく様は、本当に唯一無二だ。
この味を出すためにどれほどの苦労があるのだろうか。それを感じながら押し頂いた。
本当にご馳走様でした。義援金にご協力いただいた皆様、申し訳ない、代表していただきました。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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