2006年4月17日 from 首都圏
木場の餃子・タンメンといえば、東陽弁天商店街で日々行列を産み出している来々軒である。ブログ読者で木場在住のマッチャンの名言「来々軒は木場の至宝ですよ」というキャッチコピーは、僕の「食い倒れ日記東京編」でも使わせてもらったわけだが、本日近くを通りかかったんでタンギョーを食べることにした。
11時、開店したてでまだ空いている。ガラッとガラス戸を開けるとおばちゃんが「あらぁ 本ありがとね」と迎えてくれた。
タンギョーを頼んで待っていると、ツートップのご主人である熊木ブラザーズがかわるがわる話しかけてきてくれる。
「結局ヤマちゃんの仕事ってああいう本をだすことなんかい?」
「いや違いますよ、あれは趣味の一端で、ほんとは農産物の仕事してます」
「じゃあ、結構全国いくのかい?北海道なんか行く?」
「ええ、結構いきますね」
「俺たち函館出身なんだよ。いったことある?」
「!」
なんと熊木ブラザーズは北海道は函館出身であった!まじ?完全江戸っ子だと思っていた、、、
だって「帯広にはよくいくんですけどね」と言ったら「おびしろかぁ、、、」と、ヒを発音できないチャキチャキぶりを本日も発揮しているのだ。あの江戸言葉って、後天的なものなのか、、、すごくビックリしてしまった。
さてタンギョーを愉しんでいると、意外な人が僕の本を買ってくれていることが判明。
「こないだサ、グッチ裕三さんが来たんだよ。誰に訊いたの?って言ったら、ヤマちゃんの本を見て来たんだっていってたよぉ!」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
マジ?
グッチ裕三さんが読んでおられるとは、、、光栄です。
その時は餃子が切れていたらしい。そうですかグッチさん、餃子については、東陽三丁目の交差点にある「宝屋」も旨いですよ!
いやしかし昼からいいことをきいてしまった。
この写真は本に掲載した時の縮小したものだが、本日のタンメンは黄色みの強い春キャベツが使われていた。この時期、春玉とよばれる春キャベツがメインになるからだ。甘みが薄く食感が柔らかいので、タンメンの味も微妙に変わってあっさり風味になっている。
「この時期はな、こういう味になるんだよな」
これもまた旬である。
いい気分を味わいながら店を出た。
本日15時から、NHKラジオ第一放送「ビュッフェ131」で生放送、またもや食材調達。
今週のテーマは筍。大阪の筍と、神奈川県藤沢市の筍をたべっこする。時間のある人は聴いてくださいな。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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