2006年4月 9日 from 食材
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富山出張の折りに、絶品の寿司を食べさせていただき、その後ご自宅でおもてなしを頂いた、冷蔵会社及び水産会社の大物である奥井さんから、「干しみぎす」が到着した。
冷凍された2Kg箱一杯に詰められたみぎす、これは食いきれないなぁと思いながらビニール袋に小分けする。早速魚焼き機を予熱し5本ばかり焼いてみた。冷凍しているままのを14分ほど中火で火を通すと、終盤にはジュウと脂の焼ける音がしてきた。
みぎすは実は「にぎす」という魚だ。正式にはニギス目ニギス亜目ニギス科のニギスという魚。つまりかなり由緒正しいというか、他にはあまり類を見ない魚種らしい。富山県では鮮魚としてよく食べられているようだが、全国的には干物として食べられることが多いようだ。
ちなみに以前の富山エントリへのコメントで、TOYAMAのKENさんという方が、すでに「ニギスのフライは旨いよ」と書き込んでくれている。
さて焼き上がった干しニギスは水分の少ない、シシャモのような呈だ。どういう味なんだろうと一本、頭からまるかじりしてみた。
うおっ
予想を裏切り、なんと濃い旨味を持つ魚なんだろう!
きすの天麩羅のような淡泊な味を予想していたのが完全に裏切られた。実にしっかりとした味と身肉の食感を持つ、食べ応えのある干物ではないか!それもそのはずで、天麩羅にするキスとはまったく別の魚なのである。
この干物、はらわたのほろ苦みが実にイイ。酒の肴にもなってしまう強い個性を持っているのだ。かなり感動ものであった。最近美味しいと思う干物は、北海道は浦幌のししゃも猟師である近江さんの干物だったが、この干しニギスはもっと骨太、ストレートアヘッドな強さを感じる。
奥井社長様、この場を借りて御礼申し上げます。ご馳走様でした!
富山の海の幸は素晴らしいですね、またシーズンにお邪魔したいと思います。
ご馳走様でした!
※朝、奥井さんから連絡あり。もし買いたいと思う人がいたなら、食い倒れ日記を観たと言って下記に連絡してみて下さいね。荷姿とか価格とかはわかりませんので問いあわせて下さい~
富山冷蔵(株)担当 高井伸仁 TEL(076)421-0111 FAX(076)422-4922
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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