2006年1月 4日 from 日常つれづれ
今年もよろしくお願い致します。いい年にしましょうね。
なんだか昨年があまりに激動&濃い一年だったので、今年をそれ以上の年にすることができるのか非常に不安なところがありますが(笑)、、、
さて暮れには色々な美味しいものをいただきましたが、中でも感動的だったのが、石川県の松任市にある農業生産者団体「六星」から送られてきたかぶら寿司と大根寿司でした。
僕はこのかぶら寿司を、おそらくこの日本で最も気高く美しく、そして美味しい発酵食品の一つではないかと思っている。大ぶりの蕪(かぶ)をハンバーガーバンズのようにして下漬けし、北陸名産のブリに塩をした切り身と、ニンジン、大根、そして麹を挟み込んで漬けたものだ。そのまる一枚を切った断面が冒頭の画像だが、これほどに美しく食欲をソソル外見もないだろう!まさに冬の北陸の芸術品と言っていいと思う。
一口いただくと、柔らかくも堅くもない、ルリルリと歯の通っていく蕪の絶妙な食感に続いて程よく醗酵した蕪ジュースが染み出てくる。そして中心部のブリの切り身に至るや、刺身のブリとは全く違う世界観をもった切り身から分厚い旨味が染み出してくる。これに、蕪の回りを覆っている麹(こうじ)の香りがまとわりついて、得も言われぬ美しい味空間が現出されるのだ!
この六星、農業生産者団体だけあって、ブリの存在感もさることながら蕪の風味が強い!それが市販品との違いだろうか。実にキリッとした端麗な蕪の香りが突き抜けていくのだ。このかぶら寿司、けっこう高い(メーカー品で、1枚600~1000円くらいか)が、冬のこの時期にしか出回らないわけだから、それくらいの値打ちはある。
なんでこんなに素晴らしいかぶら寿司が送られてきたかというと、この六星という生産者団体に僕のよく知る人達がいるからである。それは、以前このブログでもお伝えしたのだが、「就農塾」という就農者向けのセミナーをした時、ネット上でのアドバイザーとして、昨年新規就農した農大卒業生カップルにブログを書いてもらうことにした。その二人が就職した農業生産者団体が、「六星」だったというわけだ。
■僕らの農業就職日記
~北陸の農業生産法人に就職した若き二人の毎日を追う!~
http://blog.shunoujuku.jp/
ちなみにこのブログ、なかなか面白いものに仕上がっている。こんにち、就農を志す人達は多いのだが、現実的なプランを持っている人は少ない。この農業就職日記をみると、農業法人に修飾すると言うことがどんなことかが垣間見えてくると思う。
ちなみに12月中旬に大好評をもって修了した就農塾第一期だが、あまりに内容も参加者もよかったので、次年度(2006年4月~)も開講することとします。希望者のかたはまっててくださいね。ちかく、就農塾Webもリニューアルします。
さてかぶら寿司と一緒に、大根寿司も入っていた。
これは、蕪ではなく大根と身欠きニシンを漬けたものである。いってみれば庶民版のかぶら寿司。
しかしこちらの味も素晴らしい。大根の野太い食感と風味、そしてニシンの旨味と特有の香りがあって、酒が進むのはこちらかもしれない。
どちらも2月までは通販をしてくれるみたいだ。通販ページがあるのかとおもいきや全くなさそうである。気になる人は電話してみて下さい。「タケさんかナオさんいますか、ヤマケンのWebみました」とか言ってみてくれると、話がスムーズに通じるんじゃないかと思います。
ということで新年早々めでたいかぶら寿司でした。
今年はもっと旨いものを食い倒れ、かつ頑張って更新しますよ~
私にとって食い倒れ日記は「日常」です。書かないと落ち着かないんですよ、、、
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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