2005年11月10日 from 首都圏
文中、一部修正しました 14:40
昨日のエントリ「メニュー編」、それぞれの画像がないとわかりにくいと思ったので全5品の画像を載せておきました。ミートソースとかピラフとか食べたことがない人もいると思うので、ぜひご覧下さいませね。
さて
東京店でいのいちばんに食べるべきメニューは何か!?それはやはりインデアンカレー(730円)しかありえない。インデアンはカレー屋さんなのです。
しかし、インデアンにはこのカレーに様々なバリエーションを持たせることができる。そう、吉野家の牛丼の「つゆだくねぎ抜き」のように、細かな指定ができたりするのである。無論それは「レギュラー」と呼ばれる通常のカレーを食べた上でチャレンジすべきなのだが、、、
まずこれがレギュラーである。
必ず肉辺が2-3コごろっとカレーの上に乗っかってくるのが芸術的だ。この肉がバサバサの出しガラ状態になったりしておらず、何とも柔らかく溶けるのが素晴らしいのだ。
で、ご飯をいっぱい食べたい人には「ライス大盛り(50円)」ができる。しかし僕はこれをお奨めしない。ライス大盛りにすると、ルーの量との絶妙なバランスが少し崩れるのである。
しかし!なんと「ルー大盛り200円)」ということができる。大盛りで食べたい時は、ライスとルー大盛りをお奨めしたい。
でも
インデアンカレーはとても旨い。大盛りでも満足できない、という人も居る。ていうか俺である。そんな私のためにあるようなオーダーが「ダブル」である。読んで時のごとく倍になるのである。このダブルには、「ご飯ダブル」と「ルーダブル」が存在するのだが、どちらもダブルにしないとバランスが大きく崩れてしまうので要注意だ。
これがルー・ご飯ダブル(に加えて、後述するピクルス大盛り・目玉というオプションがついている)である。
そして注目の価格だが、まあ当然かも知れないが単純に2倍なので価格も2倍の1460円となる。あ、ルーだけとかご飯だけのダブルかはちょっと忘れてしまいました。ご存じの方、コメントお願い致します。
10日14:20 コメント欄でたきさんが書いて頂いていますが、ルーのみダブル…500円、ライスのみダブル…180円だそうです。そして!私も気付いてませんでしたが、ダブルダブルだと自動的にピクルスが大盛りになるんだそうです!ということは、「ダブルダブル」の際には「ピクルス増し」という必要はなかったのか、、、今度検証してみます。 たきさん、ご指摘ありがとうございました!
そして、価格には反映しないのだがもう一つの玄人技がある。それは「横がけ」である。最初、神戸の芦屋店でカレースパを食べているときに、4人くらい向こうに座った人が「レギュラー、横がけ!」と注文しているのを訊いて「なぬ?横がけ!?」とビックリしたのを思い出す。そう、通常のインデアンカレーはご飯を覆い尽くすようにルーがかけられているのだが、そのルーを可能な限りご飯にかけず皿の横部に流すのが横がけである。ご飯とルーが最初から混ざっているのを嫌う人向けなのである。これは追加料金無しである。
ちなみに小食な人向けには「ご飯少なめ」もしくは「軽め」ができるのでそう伝えるといい。
以上がルーとご飯の追加オーダーのバリエーションだ。これらは通常メニューには記載しておらず、張り紙やレジに表示してあるくらいなので、希望は事前に勉強していった方がいい。
さてこれ以外に卵(50円)のオプションも重要だ。
オーダー時に「レギュラー、卵」と頼むと、ご飯が盛られた上にルーかけ担当者が、手元の卵液入りの器からスプーンで黄身だけをすくい、ご飯の真ん中にくぼみを作って黄身を載せこむ。そしてルーをビヤッとかけるのである。食べる時に黄身を崩し、ルーと絡めると、あのマシンガンのような辛みが少し緩和されて、かつコクが出て旨いのである!
で、この卵だが、「目玉(100円)」という、黄身×2という技も可能だ。
これは、ルー大盛りライス大盛り以上の場合に使った方がいいテクで、レギュラーだとルーの味がぼけてしまう(と僕は感じる)ので要注意である。もちろん僕のように「ルーダブルご飯ダブル」を頼む人間には全然問題ない。
ちなみに
5月に刊行した「やまけんの出張食い倒れガイド」(4×4マガジン社)でも記事に書いたとおりなのだが、インデアンの社長様は、実は卵を載せるのはお好きでない。
「カレーそのものをたべていただきたいのよ」
と仰るのである。うーむ 全くその通り。だが!卵のせはマジ旨!!!!
社長申し訳ございません、やはり卵のせは不滅です。
で、この卵にはなんと恐ろしいオプションが存在する。それは「全卵」である。白身まで入れてしまうのである。白身まで入れても50円。実は僕はまだ全卵を試したことがない。社長様から訊いた話だが、世の中にはマニアなオーダーをする人がいるらしくて、
「私が聴いた中では、『ルーダブル全卵ご飯少なめ』を頼んでビール飲むお客さまがいらっしゃるらしいんですよ」
とのことだった!なんじゃそりゃぁ!よく見るとかなり究極のオトナ食いですな。
で、インデアンの朝日店で目撃したのだけども、全卵を頼むと、ご飯を盛る時に通常とは違って、ご飯の山の中腹に少しくぼみを作って卵を載せますな。やはり全てのオーダーに対処法が定まっているというのが見てとれるのでありました。
さて最後にインデアンの特徴であるキャベツのピクルス。
このピクルスの甘酸っぱさが、実にルーにマッチして旨さを倍増させる!そしてピクルスも大盛りに出来るのである。上の画像が大盛り50円増しである。50円でなぜか倍ではなく3倍くらいの量が盛られてくる、お得感満載の追加オーダーである。
さあ
こんなにもいろいろ楽しめるインデアンカレー、貴方なら何をたのみたいですか?
でも、やはり初めてインデアンに入る人には「レギュラー」をお奨めしたい。まずは最もご飯とルーのバランスのとれた世界観を味わってから、「インデアン道」に入るのが佳いのではないだろうか。
さていよいよインデアン東京店の開店が明日に迫ってきた。
ビルの開店がなんと17時という半端な時間だ。ちょっと執筆の立て込んでいる朝から並ぶのは無理だが、開店中に店に覗きに行きたい。実はその時何を頼むかはもう決まっている。
「ルーダブルご飯ダブル目玉ピクルス増し」
である。もはや全然基本から外れたオイラでありました。
そうそう、東京で初めてインデアンに行くという方に一つだけ書いておかなきゃ。
東京ビルディングTOKIA地下街には、結構大阪から有名な飲み屋や高級店が入っているのだが、インデアンはそういう「腰を落ち着ける」店ではないです。さっと食べてさっと出るのが大阪流。ダラダラとくっちゃべったりしないで、カレーを味わってサクッと出ましょうね。でないと「東京の人は、、、」と言われちゃうので要注意です。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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