2005年9月21日 from 食材
さっきカレー屋さんに入り、備え付けのビッグコミックスピリッツをぱらぱらとめくったら、なんと米国産牛のBSE問題について触れている漫画があった。
「現在官僚系もふ」
という漫画だ。初めて読んだが、漫画的デフォルメはあるものの、BSE問題と米国産牛についてのリサーチを一通りしている人の筆だなと思った。しかも読んでいくうちに「ヤマケン」なる人物も登場しているらしく(笑)、これは読んでみようと思ってしまった。
さて
この時期至る所で米国産牛肉の話題とBSE問題について語られているのを観ていることと思う。米国産牛肉の輸入禁止令が解けぬ現状の中で、日本の食品安全委員会に設けられたプリオン専門調査会が、近く安全性審査の結果を提出するタイミングだからだ。
食品安全委員会とは、度重なる食品関連の事件を鑑みて設置されたもので、最新の科学的知見に基づいて客観的な立場から、食品の安全性(リスク)を評価し、その評価を厚生労働省や農林水産省に勧告するという立場の専門家集団だ。ちなみに食品関連の法律や施策を実施・変更する場合には必ずこの委員会に意見をあおがなければならないことになっている。つまり、日本の食品の安全性を評価する最も重要な機関なのである。
■食品安全委員会
http://www.fsc.go.jp/
ここにプリオン専門調査会というのが設置され、米国産牛肉の安全性について評価を行っているわけだ。ということは、この専門調査会が「安全である」という見解を出せば、それが日本の評価だということになる。
そして、誌上を賑わしているように、現在生後20ヵ月齢以下の米国産牛についてはBSE汚染の危険性が低いとし、輸入解禁へ向けての調整が行われているのである。おそらく大事無ければ今年の秋にも一部解禁となる見込み、とされている。
さてさて
僕の立場を明らかにしておこう。
僕は米国産牛の輸入については反対である。
理由は2つある。
一つ目の理由は、米国が相当なお金をつぎ込んで「米国産牛は安全ですよ」とプロモーションをしまくっているが、その根拠が全く成っていないということ。つまり安全だとは思わないからである。
二つ目の理由は、日本が米国に対し正論で立ち向かい、勝つことができる農林水産上のテーマがこれだからだ。
とはいっても他産業における米国との貿易バランスの問題から、禁輸をこの先ずっと続けることは当然難しいだろう。従って禁輸はある時点で解けるはずだ。だからこそ、今から布石を打っておかなければならないことが沢山ある。
このテーマについては、以降数回、ぽつぽつと書いていきたいと思う。
で、この問題についてはコメントは受け付けない設定でエントリをポストします。政治的な問題であり、かなりのネガティブな書き込みが予想されるからです。このテーマについては、木村剛さん方式で、トラックバックでのご意見のみ受け付けるようにさせていただきますね。
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