やまけんの出張食い倒れ日記:桃はなぜこんなにも極楽な美味さなのだろうか。

桃はなぜこんなにも極楽な美味さなのだろうか。

2005年9月 5日 from 食材

人からいただいて一番嬉しい果物ってなんだろう？メロンはもちろんだが、桃はかなり上位に食い込むこと間違いない。

長岡巾着ナスを僕に熱意を込めて紹介してくれた、新潟県長岡市の青果卸業者であるJINから、桃が届いた。

本日、今までのお礼を兼ねて桃と梨を送りました。
桃の方は近年県内で評価の高くなってきている「白根産」の特秀１６玉、品種は「川中島白桃」です。光センサー選別で糖度１３．５度以上あります。

出始めの時期で少し堅かったので２日ほど追熟させてから食べてみた。
本当はピーチスキンとよばれる皮を指先でつまんで引っ張ると「ピーッ」と剥けるくらいの熟度が一番いいのだが、若い桃も「禁断の青い果実」的趣があって佳いものだ！ムフ。

川中島白桃、さすがに優美な香りと甘さ、そして魅惑的な食感だ。確かに糖度も高いが、それ以上に風味の素晴らしさが印象に残る。桃の香りは、レベルの差が大きく現れる。本日のは最高級品だ。白根産の桃は初めて食べたが、最近白根は果物での評価が高くなっているようだな。

さてこの桃をさらに美味しく食べる方法を考えてみた。というほどのもんでもないな、ちょうど自宅あてに素晴らしいヨーグルトが届いたのだ！

メーカは書けないが、東北の酪農・乳業メーカが作る真面目なヨーグルトだ。コニャックや米の発酵エキスを加えていて、絶品な風味がする。もちろん寒天やゼラチンで固めてない、トロトロ系のヨーグルトだ。

こいつをカットした桃にタラーリとかけていく。

このヨーグルトと桃の相性が超絶品！
ヨーグルトの爽やかな酸味と乳の旨味にコーティングされた桃から、ジュワッと高貴な香りのジュースが染み出てくるのだ。たおやかなデザートである。